小関ブログ

監理技術者資格者証

今日は関東各地で雪が積もり始めているようです。小田原は、まだ霙(みぞれ)混じりの雨なので、このままなら積もることはなさそうです。たまに、雪を載せた車が通るので、箱根は大雪のようです。
そんな折り、箱根仙石原のクライアント会社から前社長の奥様の訃報が届きました。今夜が通夜、明日が葬儀なのですが、この雪では行かれそうもありません。ご冥福をお祈りしたいと思います。
今日付けの日刊建設通信新聞の一面トップに、「監理技術者資格者数が65万人目前まで増加している」という記事があります。全建設労働者の1割を超える人々が監理技術者資格者証の保有者になったということです。公共工事が縮減する中で、これはすごいことだと思います。
92年度の監理技術者資格者証の保有者は33万人超であったので、15年でほぼ倍になったということのようです。この監理技術者証保有者は、特定建設業の範囲に入る公共工事での配置技術者として現場での専任性が求められるもので、公共工事市場での競争が激化している中で、厳しくチェックされています。
『公共工事の受注に書かせない監理技術者資格者証だけに、建設会社はその取得に向けて社内に助成制度を設けるケースが多い。また、技術者自身の努力もあって、公共工事が減っている状況の中でも取得に向けた取り組みを続けているのが実態だ。』とあり、実際、入札で指名されるためには一定以上の監理技術者がいなければならないようです。
確かに、一定以上の技術水準を確保するためには監理技術者は必要なのかもしれません。しかし、監理技術者によって現場コストが引き上げられているという話を多く聴きますし、さらに、監理技術者が公共工事分野での権威を高めれば高めるほど、給与水準が高くなり、地場中小建設業経営にとってはさらに苦境を強いられることとなります。経営規模と技術力のバランスをどう取っていくのかが今後の大きな課題となりそうです。また、技術力を単に資格者数の高によって計るという考え方でいいのかという部分でも検討が必要なのではないでしょうか。

最近の記事

  1. てんめい尽語
  2. てんめい尽語
  3. てんめい尽語
  4. てんめい尽語
  5. てんめい尽語
PAGE TOP