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2009年05月12日

●もはや「法令遵守」どころのはなしではない。

思考停止社会~「遵守」に蝕まれる日本 (講談社現代新書)
郷原 信郎
講談社
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ごぶさたしています。
この連休前に読み終わっておりました。

食品偽装からはじまり姉歯事件、村上ファンド事件などを切り口に「法令遵守」「コンプライアンス」ということを「印籠」にして、誰もがひれ伏して前を見ることができなくなっているまさに「思考停止」ともいうべき日本の現状が描かれていました。

厳密には建設業とはいえないような業種のものでも、元請業者から建設業の許可がないと発注しないといわれているので、許可がほしいという相談が頻繁に来るようになりました。

話にきくところによると、建設現場の警備につく業者に対しても、建設業許可を要求しているような業者もあるようです。
ここまでくるともはや「法令遵守」などと評価されるものではなく、ただの笑いものにしかならないとも思うのですが。

過剰とも過敏ともいえる「法令遵守」「コンプライアンス」という言葉の一人歩きが、どんどん重くのしかかっているような気がします。

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