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mail magazine   Ozeki-Letter    2003.8.22 【第12号】
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小田原支部の小関です。
ようやっと雨脚が途絶え、今週後半は夏が戻ってくるという予報
のとおり、昨日、木曜日に久々の太陽が顔を出しました。
(といっても。午後3時過ぎには雨がぱらつきましたが。。。)
 日差しは、“夏”ですが、風は“秋”を感じさせる風です。
 しかし、残暑(?)が厳しい日が続くようです。くれぐれもお体
ご自愛下さい。

 前号、前々号でもお知らせした8月29日の全国建行協横浜総会
特別企画・懇親会への参加を是非お願いします。
まだ、お席に余裕がありますので、よろしくお願いします。
 当日は、このメルマガで「行政書士法を読む」の連載を提供して
いただいている岡山の八尾さんも参加されます。また、全国各地か
ら行政書士業務で活躍されている多くのメンバーが集まります。
 懇親会終了後もフリールーム(マッカーサールーム・大佛次郎ル
ーム)での語らいに参加自由です。
 この機会に是非交流の輪を広げてもらいたいと思うのです。
 申込書は、
http://kengyokyo.office-server.co.jp/yokohama/talkintalk-g.pdf
 をお使い下さい。申込FAXをお待ちしています。

※ 尚、懇親会には出られないが“トークイントーク”は聴きたい
 という方がおられましたら、“一般市民向けご案内”を使用して
 お申し込み下さい。(その場合の参加費は、1,000円です。)

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【プロフェッションになろう】

   〜新たなプロフェッションの形を考えよう(5)〜

 前回、『法務会計』を提唱し、実践をしている福岡の橋本先生の
ホームページを紹介しましたが、ご覧いただけたでしょうか。
 私も大変興味深く、勉強をさせていただいているのですが、彼の
言われる「法務会計」:法務+会計+マネジメント=予測+戦略+検証
+予防=事務弁護士+会計人+経営コンサルタントという発想は、我々
の将来にとって重要な示唆を与えてくれていると思います。

 そこで、今回からは、予測+戦略+検証+予防を扱うプロフェッショ
ンとしての問題解決能力を高めるための“戦略的思考”について考
えてみたいと思います。

 私たち行政書士は、これまでの“代書人的思考”から脱却し、新
たなスキームを創り出さなければ生きていけない時代に突入してい
ます。
 このことは、これまでも何遍も書いてきました。
 そして、その新たなスキームとは、『国民の権利を擁護し義務の
履行を支援する』ことに加えて、『専門家として依頼者・クライア
ントの抱える問題解決に当たるアドバイザー・コンサルタント』と
しての地位を確立することだと考えています。

 だからこそ、我々行政書士の能力の一部としての“戦略的思考”
を鍛える必要があるのだと確信しています。

 <ゼロベース思考>と<仮説思考〉
 〈ゼロベース思考〉とは、文字通り「ゼロベースで物事を考える
=『既成の枠』を取り外す」と言うことです。
 こういっても、たぶん解ったようなわからないような話にしか聞
こえないかもしれません。
 つまり、これまでの経験則や既成の概念から離れて客観的に物事
を見て問題の所在を探り、純論理的に思考を組み立てる。というこ
となのです。
 〈仮説思考〉とは、「常にその時点での結論を持ってアクション
(行動)を起こす」と言うことです。
 つまり、こうすれば(こういう行動を起こせば)こうなる。とい
う仮説を立ててそれを検証する形で行動を起こすことが重要なので
す。そうすれば、臨機応変な修正をしながら正しい結果を得られる
と言うことになります。
 こういう風に書くと「なんだそんなことか」と思われる方もいる
のかもしれません。しかし、「解ること」と「実行できること」は
大きく異なります。
 さらに「解ること」「実行できる」ことと「結果がうまくいく」
ことの間にはもっと大きな溝があります。

 「権利義務」にしろ「許認可」にしろ、『書類作成』という範疇
では、それほど“戦略的思考”を云々しなくてもすんできたのです
が、今後、“契約代理”として“予防法務”の担い手となり、ある
いは企業の“経営法務コンサルタント”や家庭の“法務コンサルタ
ント”として活動していくためには、この〈ゼロベース思考〉と
〈仮説思考〉は、問題解決にあたっての重要な基本的思考であるこ
とを十分に理解する必要があります。
                         (つづく)
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【予防法務研究】『企業予防法務』の基本(9)

       〜“根保証”って何?(1)〜

 近年の“クレサラ問題”などで、この“根保証”という言葉を頻
繁に聞くようになりました。

 特に、中小零細企業に対する商工金融を扱う金融業者が多くの取
引の際にこの根保証を求めてくるようです。
 相手方と継続的な取引を行う場合には、債権者にとっては単純保
証や連帯保証などよりも、継続的に発生するすべての債権を保証す
る根保証の方が安定かつ有利であることは間違いありません。

 しかし、債権者にとっては有利であっても、保証人にとっては、
思いもよらない過大な保証債務を負わされるリスクが高いので、個
別の債務保証(単純保証、連帯保証)よりも不安要素が高く、不利
であることは明らかです。

 根保証には、責任無制限型と言われる“包括根保証”と責任限定
型の“限定根保証”という2種類の契約があります。

 “包括根保証”は、現在及び将来発生するすべての債務を包括し
て保証責任を負うという保証契約で、商工ローンなどを扱う金融業
者の求めてくる根保証は、ほとんどがこの形です。
 中には、弁済資力が脆弱な債務者に対して担保能力の高い保証人
をつけさせ、根保証契約を強引に結び、保証人所有の不動産を根こ
そぎ取り上げてしまう悪質な業者もいるので、万が一にでもこのよ
うな相談があった場合は、包括根保証契約は絶対にしないという指
導が必要が必要なのだと思われます。
 この包括根保証契約は、きわめて簡単な“根保証書”によって成
立してしまうので、厳重な注意が必要です。

 根保証契約は、金融業者ばかりでなく、金融機関や公的な制度融
資でも使われています。このような場合は、ほとんどが、保証人の
保証限度と保証期間を限定した“限定根保証”契約となっているよ
うです。
 限定根保証契約の場合は、“根保証契約書”の中に根保証債務の
範囲が明確に謳われていますので、包括根保証とは簡単に区別でき
ます。公的資金や銀行等の金融機関であれば、かなりリスクは低減
されますのが、慎重な対応が必要です。
                        (つづく)
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コーヒーブレイク(*^_^*)

 〜TCO【Total Cost of Ownership】〜

「所有」にかかる費用の総額。
設備の導入に当たって、初期費用(設備本体の代金、設置料金)だ
けでなく、設備を使い終わるまでの維持費、処分費用までを含めた
額を指す。
TCOに着目することによって、目先の費用(初期費用)のみにと
らわれず、最終的に購入かリースかなどの購入形態をふくめて設備
の選択をすることになる。

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【行政書士法を読む】・・・・・・・・・・(12)

 行政書士法上に表現された行政書士の業務を考えると、行政機関
に対して許認可を求める申請業務が、「書類の作成」と「提出手続
」の二つに分離されて法律上の規制が行われていることに気付きま
す。

 しかし、私たちが何らかの許認可申請を依頼される場合に、「書
類の作成」だけとか、「提出手続」だけとかを分離して依頼される
ことはめったにありません。「書類の作成」と「提出手続」は、一
体のものです。

 「申請手続」として本来は一体のはずの、「書類の作成」と「提
出手続」を法文上で分離してしまったところから、多くの矛盾が生
まれてしまいました。

 これを「分離」させた状態のままで行政書士法の改正を行っても
、多分、いつまでも不充分な感じが残ってしまうのは、業務の実態
にはほとんど存在しないこの「分離したままの条文規定」が実態た
る現実をうまく捉えられないからであろうと思います。

 本来は、行政書士の業務のうち「官公署に提出する書類」に関し
ては、それを「作成」と「提出手続」などと分離させずに、両者を
分離すべからざる一体として「申請手続」とし、「官公署に対する
申請代理を業とする」という改正が将来行われることが必要だと感
じます。
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※ この連載は、全国建設関係行政書士協議会(全国建行協)での
 友人である岡山県の“行政書士八尾信一氏”の提供です。

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【今週の一言】
 
 全国建行協横浜総会の準備の中で、NPOなどの市民団体が本当
に頻繁に県内各地で様々な取り組みをしていることを認識しました。
セミナーなどは、毎日どこかで様々なテーマで開催されており、そ
の多様さには驚かされます。

特に、NPO団体には、弁護士、税理士、公認会計士、建築士と言
った専門家や行政マンが多く参画をして活動をしており、かなりの
知識レベルを持って政策に関与をしたり、調査や統計に基づく提言
を行ったりしています。まさに、これからの新たな社会システムの
中で重要な役割を果たしていくことになるのであろうことを実感し
ました。

今後、私たち行政書士が新たな社会システムの中で事務所経営を維
持し、発展していくためには市民社会とのコミットメントは欠かせ
ないものと確信をしています。が、どのように関わっていけばよい
のかについては、まだ未知数であり、これからNPOなどの市民団
体との関係を創る活動を通じて学んでいかなければなりません。

いずれにしても、NPOの活動を理解していくためには、きちんと
自分の頭で考え、自分の意見を持っていなければならないのだけれ
ど、いつも“柔らか頭”でなければならないのだと思うのです。こ
れは言うほど易しいことではありません。頑張りましょう。

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【Ozeki-Letter】            2003.8.22【第12号】
(引用転載の制限はまったくございません。ただし、本文中第三者
の方からの提供による引用転載部分については、除きます。)

なお、このメルマガのバックナンバーは、下記をご覧ください。
   http://tenmei.pos.to/mail-magazine/index.html

【発行人】行政書士 小関典明(小田原支部会員)
     HP URL  http://tenmei.pos.to/
     e-mail ozeki-n@gyosei.or.jp
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