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mail magazine   Ozeki-Letter    2005. 5. 6【第100号】
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小田原支部の小関です。
2年前、2003年6月6日に創刊号を発行して以来、毎週金曜
日に発行し続けてついに100号を迎えることが出来ました。
 当初から皆さんに登録を要請することなく、私が知り得たメール
アカウントに勝手に配信させていただいてきたわけですが、ほとん
どの方が配信停止をすることなく購読を継続していただけているこ
とに心より感謝申し上げます。
 このメールマガジンOzeki-letterは、2年前の会長選挙に立候補
させていただき、惜しくも3位に甘んじ、支持をいただいた皆さん
に申し訳なく、また、その際に訴えさせていただいた政策の実現に
向けて少しでも行政書士会の組織風土の改革に資する意識改革を促
すことを目的として行政書士の専門家責任や、業務に対する姿勢、
あるいは、最新の業務情報を咀嚼して出来るだけわかりやすく提供
することを心がけて書いてきました。
 しかし、残念ながら、私の不徳のためになかなか意識改革は進ま
ない状況にあり、会組織は時代の変化に対応できず、様々に押し寄
せる波に翻弄されているかのように見えます。
 この2年間、本会執行部の皆さんにはそれなりの努力されてきた
ことと思います。しかし、それは、あくまで内部に向かっての努力
であり、外部の変化を見極め、制度と会、そして個々の会員事務所
の経営を維持・発展させるための戦略的取り組みとはなっていなか
ったと言わざるを得ません。
 今、時代は21世紀型の情報化社会に向けて大きく変化を続けて
います。20世紀、肉体労働の生産性を上げることで豊かさをつく
ってきた工業化社会が崩壊し、知識労働の生産性を上げることによ
って豊かさを享受しようとする情報化社会への移行がパラダイムシ
フト(枠組全体の移行)と言う形で進んでいるのです。
 今後私達は、情報化社会という新たな社会システムの中での新た
な市場を開拓し、新しい業務方法を開発していかなければなりませ
ん。もはやそのための意識改革を避けて通ることは出来ません。
 この行政書士という制度を維持し、この制度の中で業務を行い、
生活をしている一人一人の行政書士が、そのことを理解し、自己変
革に取り組まれることを願ってやみません。
 
 以前よりご報告しているとおり、このメールマガジンの無償提供
はこの号にて終了させていただき、6月3日より有償のメルマガと
して再スタートをさせていただきます。
 このことは、スパムメール対策が強化されたことによりますが、
同時に、情報化社会において情報・知識は無償ではなく、それ自体
が利益を生む道具になることを是非理解していただきたいと考える
からに他なりません。情報化社会とは、「脳化社会」であり、情報
・知識が「資本」となる社会なのです。是非そのことをご理解いた
だき、積極的にメルマガ登録をしてくださるよう心よりお願い申し
上げます。
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 以上、大変お手数ですが宜しくお願いいたしますm(_ _)m。
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【今週の一言】

『行政書士制度の歴史観について』
 行政書士制度の起源については、現在最も有力なのが、公事宿・
公事師→司法職務定制による代書人→行政代書→行政書士という流
れのようです。“行政書士かながわ”に掲載された楢府会員の論文
もこの流れに沿った趣旨でかかれていました。
 しかし、この流れは基本的に司法書士の歴史であり、行政書士の
歴史としての説明では多くの疑問点が残ります。この問題の詳細に
ついては、私の拙文を用意するつもりですので、紙面の関係でそち
らに譲りますが、なぜ、今、この歴史認識を問題にするのかと言う
と今後の制度の方向性を考える上で制度の歴史から学ぶことが極め
て重要だと考えるからに他なりません。
 私は、行政書士制度の法的な起源は、明治30年代に全国的に都
道府県条例として制定された「代書人取締規則」にあると考えてい
ます。
それ以前には、制度的な形はなく、市井の有識者が文盲の国民のた
めに代書・代筆を行ってきたものと思われます。それらの人々の活
動が、地域の中で必要なものとして認知され、それが条例となって
発露されたと考えるわけです。その名残が「報酬を得て」という形
で今も残っていると考えられます。
 司法職務定制による「代書人」は、確かに法制度上日本の歴史の
中で初めて「代書人」という資格制度を作ったものです。しかし、
それは、新制明治政府が、近代的な裁判制度を作るために太政官布
告無号達として公布したもので、ここで定めた「代書人」は区裁判
所によって管轄され、司法省が所管していました。明治7年に内務
省が出来ましたが、ここで「代書人」が枝分かれした史実はありま
せん。この「代書人」は大正8年の司法書士法の制定によって司法
書士となります。一方、「代書人取締規則」条例による代書人は、
翌大正9年の内務省令によって「行政代書人規則」が制定されたこ
とによって行政代書人となりました。(「代書人取締規則」の時代
は、警察署長が鑑札を交付したので、「鑑札代書」と呼ばれていた
ようです。)
 つまり、司法書士制度は、はじめから国の主導で出来た制度です
が、行政代書人制度は、国民の要求によってはじめは条例が出来、
その条例が定着してきたことを受けて国が国会を経ない省令という
形でつくらざるを得なかった制度なのです。
 その流れは、戦後勅令廃止によって行政代書人規則が廃止となっ
たときにも、全国の都道府県で「行政書士条例」が出来、その国民
の要求運動によって、議員立法で行政書士法が制定された流れに酷
似しています。
 私達がこのことから学び取ることは、行政書士制度は、官による
政策ではなく国民のニーズによって出来た制度であり、国民のニー
ズに応えることが出来なければ存続していけないと言うことなので
す。今、明治初期の頃と同じように司法制度改革が大胆に行われよ
うとしています。そのことによって起こるのは、国民への自己責任
の押しつけと、事後救済制度の強化なのです。そのことは、国民に
高い自律性を求める社会をつくっていくのです。
 このときこそ、かつて、市井の有識者が文盲社会の中で国民の権
利を擁護し、義務の履行を支援したように、事後救済・情報化社会
の中で国民の権利を擁護し、義務の履行に資するために存在してい
かなければならないと確信をしています。
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【Ozeki-Letter】            2005. 5. 6【第100号】
(引用転載の制限はまったくございません。ただし、本文中第三者
の方からの提供による引用転載部分については、除きます。)

なお、このメルマガのバックナンバーは、下記をご覧ください。
 http://www.ozeki-office.com/mail-magazine/index.html

【発行人】 行政書士法人 小 関 事 務 所
     代表社員 小関典明(小田原支部会員)
     HP URL  http://www.ozeki-office.com/
      e-mail ozeki-n@gyosei.or.jp
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