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mail magazine   Ozeki-Letter    2005. 6.10【第102号】
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             【ご挨拶】
 行政書士の小関です。
 平成15年6月5日に創刊号を発行して以来、本年5月6日まで100
号に及ぶOzeki-Lttereを毎週金曜日に定期発行してきました。が、
今年になって、このメルマガをスパムメールと認定して送信を止め
てしまうメールサーバーが増えてきたため100号を機にしっかり
したサイトからの有償発行に切り替えることとしました。しかし、
多くの読者の皆さんから「無償のまま続けてほしい。」「決済方法
であるクレジットカードをもっていない人に配慮してほしい。」な
どのメールをいただき、また、有償メルマガのサイトに登録してい
ただいた人数も極少数にとどまってしまいましたので、この際、時
期尚早と判断し、有償発行を断念し、無償の発行を継続することと
いたしました。
 今後も会と制度の発展に資するために、労苦を厭わず少しでも有
用な情報を発信し続けていく所存です。ぜひご購読を頂きますよう
お願いいたします。
 読者の皆様には、今後ともご指導ご鞭撻のほどを宜しくお願い申
し上げます。
 尚、原則として毎週金曜日の定期発行を確保していきたいと考え
ていますが、副会長、日行連理事としての会務の都合上不定期発行
となる場合もありますので、予めご了承下さるようお願いいたしま
す。
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【業務情報】                      Vol.2
      〜行政書士の司法制度参入を考える〜

 前回、司法制度参入を考える上での筆者の基本的なスタンスを説
明しました。敢えて繰り返しますが、司法制度参入そのものを否定
するつもりは毛頭ありません。ただ、きちんとした現状認識とその
ための戦略的思考が必要だと思うのです。

         司法制度参入への課題

 まず、行政書士制度と司法制度の関係を考えないわけにはいきま
せん。行政書士制度の根幹をなす行政書士法は、どの法体系にある
かということです。弁護士法、司法書士法は、もちろん司法の中に
位置づけられていますが、行政書士法は、行政法の中の「行政組織
法」の中にあります。
 このことは、明治・大正時代にさかのぼりますが、明治5年8月
の太政官布告無号達「司法職務定制」によって、弁護士の前身であ
る「代言人」と司法書士の前身である「代書人」が出来、当時の司
法省の管轄となりましたが、行政書士の前身である「行政代書人」
は、大正9年に当時の内務省令によって出来た「代書人規則」によ
って規律され、当然内務省の管轄となったことに由来していると考
えられます。(制度の歴史については、行政書士かながわ7月号に
掲載予定の拙文をぜひご覧下さい。)
 一笑に付される方もおられますが、この法体系の違いは、当然司
法制度参入の障壁となっていることは想像に難くありません。

 次に、この法体系の違いを認識しながらも、尚、司法制度への参
入を指向する場合、他の資格制度と同等以上の専門家性を見いださ
なければなりません。行政書士法に定める業務は、基本的に官公署
提出書類を含め世の中の法的文書に作成は何でも出来るが、他の法
律によって制限されるものについてはしてはならないという体系に
なっているために、極めて幅の広い職域をもっており、弁護士以外
の業務が限定列挙されている他の資格制度とは際だった違いがあり
ます。そのため、司法制度参入に当たってはその専門家性が問題と
なってきました。このことも、実は、行政書士制度が官主導ではな
く、元々は市井の有識者が文盲社会の中で行った代書・代筆行為が
国民の要求によって徐々に制度化され、議員立法によって成立した
という歴史的な経緯が創ってきたものであると考えられます。その
名残が今も法第1条の2に残っている「報酬を得て」という字句な
のです。
 この専門家性という壁をどうしたら打ち破っていけるのかは、行
政書士法に基づく制度の本質的な性格を変更せざるを得ない重要な
問題なのです。
                           (続く)
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【会と制度を考える】        連載A
         〜行政書士会の組織論〜

 前号では、行政書士会という組織の定義付けを考えてみました。
 組織とは、最も簡単に表現をすれば「ある一定の目的を持った人
の集合体」です。その集合体が組織としての体をなし、成果を上げ
てそれを継続していくためには、マネジメントが必須となります。

 行政書士会という組織は、NPOなどのように一定の意思と目的
を持った人々が自由に集まって出来た組織ではなく。前回も説明し
たようにその目的が法定されており、構成員である行政書士も開業
して業務を行うためには行政書士会に入会しなければならないとい
う強制会制度のもとで会員となっているので、組織に対する帰属意
識はそれほど高くないのが現実であろうと思われます。従って、他
の組織にはない様々な問題も解決していかなければならないことに
なります。

 組織では、知識や経験の集積・蓄積が出来ます。また、人が集ま
ることによってその人々がこれまでに経験してきた膨大な経験を交
流しあったり、相互に情報交換をすることによって、互いの情報・
知識を拡げることが出来ます。行政書士個々のもつノウハウや情報
量は限られていますが、組織はそれを集積し、共有することが出来
ます。組織があってこそ、人類は知識を後世に残しうるとさえ言わ
れています。
 また、個々の行政書士にとっては、行政書士会という組織に参加
することによって「社会参加」をするということになります。人間
は人と関わりを持ちたいという「社会的欲求」をもっています。そ
れを組織に参加することによって満たすことになります。
 さらには、組織は、組織に参加することによって、人間的成長が
促され、個人の目標が達成されるという「自己実現の場」でもあり
ます。
 これまでの行政書士会は、この組織の利点を意識して運営されて
きたとは言いにくい面が少なからずありました。今後、行政書士会
に貢献することが個人の目標達成に繋がると考えられるような、ま
た、個々の行政書士の目標が会の目標と重なるようなマネジメント
をしていかなければならないと思うのです。
                         (つづく)
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【今週の一言】6/8(水)の『てんめい尽語』から
             http://www.ozeki-office.com/blog/

−副会長としての活動開始です。−
今週からいよいよ副会長としての活動が本格的に始まってきたので
すが、まだまだ執行部内の様子が把握できていないので、様子を見
ながら問題提起をしたり、新たな提案をしたりしています。なので
、ここで書けるような情報はまだまだありません。

来週月曜日には、日行連総会代議員の打合会です。それまでに、質
問事項をいくつか考えなければなりません。私自身は、その総会で
理事に選任される予定なので、今後の事業に関わっていかなければ
ならないので、あまり突飛なというか、新たな問題を示唆するよう
な質問はなるべく避け、今期の事業計画に少しでもポジティブな影
響を与えられるような質問を考えたいと思います。

ところで、前期事務局機能検討特別委員会のメンバーであった私が
副会長として執行部に入ったわけですから、昨年末と今年5月19日
の2回にわたって出されている「報告書」の内容を具現化するため
に努力をしていかなければなりません。まずは、執行部と事務局・
事務局長の関係、位置づけをきちんと明確にし、互いの信頼関係を
再構築していくことから始めたいと考えています。

ただ、当面、総会で決議された予算に基づいて事務局1名の増員を
図らなければなりません。しかも、総会答弁で「将来の事務局長候
補」としての人材を採用していかなければならないので、その採用
方法などをきちんと検討し、会組織にとって有用な人材を確保しな
ければならないので、慎重な対応が望まれます。

さらに、当面の課題として、文書管理システムの管理をどうするか
ということがあります。この文書管理システムは、3年前私が企画
開発部長であったときに発案をし、具体的な行動計画のもとに具現
化を図るところまでやったのですが、2年前の会長選挙に立候補を
して負けてしまったために、前執行部の企画開発部が中心となって
システムを構築したので、その間私はつんぼ桟敷におかれてしまい
、全く手を出すことが出来なったのです。仕方のないことではあり
ますが、そのため、結局、大本のパッケージをそのまま導入してお
り、ほとんど行政書士会組織にあわせたカスタマイズがなされてい
ない状況なので、使い勝手が悪く、まだまだ組織に馴染んではいま
せん。この改善は私にとっては急務(優先順位が高い)なのです。
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【Ozeki-Letter】            2005. 6.10【第102号】
(引用転載の制限はまったくございません。ただし、本文中第三者
の方からの提供による引用転載部分については、除きます。)

なお、このメルマガのバックナンバーは、下記をご覧ください。
 http://www.ozeki-office.com/mail-magazine/index.html

【発行人】 行政書士法人 小 関 事 務 所
     代表社員 小関典明(小田原支部会員)
     HP URL  http://www.ozeki-office.com/
      e-mail ozeki-n@gyosei.or.jp
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