2009.07.03

災害報道に思うこと

今日は曇。夜には雨になる予報ですが、いつ雨が落ちてきても不思議ではない曇天です。今日は自転車通勤なので夕方まではもってもらいたいものです。

このところの天気予報は不安定なのであまり信用できませんが、来週も梅雨らしい天気が続くようです。我が家は予想どおり孫娘のおむつ乾し場に苦労しています。

九州地方では、これまでの大雨であちこちで被害が出ているようですが、災害報道で気になるのが、大雨などで警報が出たときに備えて待機を強いられ、災害が発生するといち早く現場に駆けつけ、災害の拡大を防止する努力をしているのが地元建設業者であることがほとんど無視され、単に「作業員」と言っていることです。

公共工事の入札に関しては必ず建設業者を悪者にしてバッシングするマスコミが、災害報道の中では建設業者の真摯な活動を無視するという姿勢はどう考えてもおかしいと思うのです。

一般の人たちも災害の現場映像を見てそこで作業をしているのは「自衛隊だ」とか「役所に雇われた作業員」くらいにしか思っていないように思われ、地場建設業者の皆さんと共に仕事をしてきた行政書士として、本当に地場建設業者の悲哀を我がことのように感じています。

政府の政策が変わり、“公共工事という産業”は衰退の一途をたどっていますが、災害防止、復旧を通じて地場建設業者が地元住民にとってどれだけ貢献をしてきたかをきちんと評価し、地域の社会資本整備、災害防止にとって必要な建設業者が生き抜いていける道を真剣に考えなければならないと思うのです。

政策が市場至上主義に変わったとはいえ、狭い国土に多くの山岳地帯を抱え、少ない平野に人口が密集している日本にとって、建設業の果たす役割は重要であると思うのです。確かに道路や箱物といった公共物の入札制度に公正な競争環境を導入していくことは必要なことですが、社会ストックの維持管理、保守、災害復旧などは市場競争だけでは解決できない要素を多く含むものであり、単に「談合は悪」と言うことだけではすまされない問題があるように思えます。

これから出てくるであろう各政党のマニフェストにおいても、新古典資本主義に基づく市場至上主義の誤りを正して、この公共工事という産業のあり方も含めてこれからの日本社会をどうしていくのかという命題にきちんと答えて欲しいと強く思います。

2009.04.13

建行協“京都フォーラム”終わる

今日、月曜日も晴れが続いています。先週の京都もそうでしたが異常に暑い日が続いています。空気も乾燥しているようであちこちで山火事が起きているようです。火の取扱いにはくれぐれもご注意を!

先週金曜日は、前日の前夜祭(御茶屋さん遊び)で少々遅くなってしまい京都御所の参観ツアーに参加する時間までに尽語を書いている時間がなかったので飛んでしまいました。申し訳ありませんでした。ノートPCを持っては行ったのですが、結局一度も開けずに持って帰ってきてしまいました。

金曜日の京都フォーラム第一日目は、110名の参加があり盛会で、内容も第一部の国土交通省小沢建設流通政策審議官の話に始まり、二部の建設産業再生支援のパネルディスカッションでの様々な情報提供があり、盛りだくさんでかなり充実した時間でした。実行委員会、世話人の皆さんに感謝です。

第一日目の終了後の懇親会では、久しぶりに顔を合わせた皆さんと本当に楽しい時間を過ごし、二次会、フリールームでの懇談と盛り上がりました。

二日目は午前中一日目のパネラーをお願いした石川県で土木業を営んでいた(株)大西組の大西社長さんから貴重な体験に基づく建設産業再編を見据えた事業再生の話をお聞きし、その後、建行協内部の研究グループの活動報告を聴いてお昼に散会となりました。

午後は一人で京都市内の桜見物に出掛けようかとも思ったのですが、朝から異常な暑さを感じていたので冷房のある部屋を求めて建行協の世話人会に久しぶりに参加をさせてもらい午後四時半頃の新幹線で帰ってきました。

今回のフォーラムでの収穫は色々ありましたが、なんといっても大西さんの話で、「今、建設産業が生き残っていくためには業界再編が必要であり、行政書士がそのための事業譲渡や合併などの手法を考え、地域の建設産業に提案するべきだ。」という趣旨の発言があり、非常に共感を覚えました。

国交省も産業再編を支援するという政策を様々な形で表明していますが、残念ながら建設業法には合併、会社分割、営業譲渡といった事業承継に関する規定がないため、許可制度がそれらに対応していない現実があります。この点での行政書士界としての研究と政策提言が必要なのだという思いを強く持って帰ってきました。

2009.01.08

監理技術者の専任配置について

今日は晴れ間はあるものの小田原上空は雲に覆われています。風も少しあり、寒い朝です。

昨日の歩数:8,424歩

昨年9月1日の「監理技術者の専任配置を義務付け?」の内容について新年になって読者からメールを頂きました。

このときの「尽語」の内容では、2500万円以上(建築一式は5千万円以上)の個人住宅を除くほとんどの工事について監理技術者証及び講習修了証が必要になる。と書いていますが、前提として、監理技術者をおかなければならないのは「特定建設業」というしばりは外れていないので、3千万円以上(建築一式では4.5千万円以上)の下請契約のない工事(一般建設業)については、主任技術者で足りるという理解でよいのではないかとのご指摘をいただきました。

確かにその通りで、あの段階では、技術者の専任性と監理技術者の配置をごっちゃにしてしまっていたようです。従って、正確には、特定建設業対象工事のうち今回の改正によって監理技術者証と講習修了証が必要になる工事が、それまでの公共工事のみから民間工事にも広がったということだけでよいのだと思います。ので、そのように訂正をさせていただきます。

参照資料((財)建設業技術者センターのサイト)

http://www.cezaidan.or.jp/license/pdf/2008_0821.pdf

赤羽 研様。ご指摘ありがとうございました。

ところで、私が所属する建設産業史研究会(建設産業図書館)の編纂による「建設産業事典」が鹿島出版会より出版されています。この「建設産業事典」は、法律・会計分野、建築分野、土木分野それぞれの専門家の視点から建設産業の全体像を解き明かし、奥行きのある情報を網羅しているもので、建設関係業務を専門的に取り扱う行政書士にとっても待望の一冊と言っても過言ではないと思います。

価格も内容の豊富さからみてもリーズナブル(5,000円)だと思います。是非、事務所に1冊“座右の書”として活用していただきたいと思います。

今日は、なにもスケジュールが入っていないので一日事務所で執務です。

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2008.09.01

監理技術者の専任配置を義務付け?

今日は、晴の月曜日。9月です。先週の涼しさはなく、暑さがぶり返しています。

一昨日は、「小田原万葉の湯」で垢擦りに足流マッサージ、昨日は時々マッサージチェアーに座りながら、一日のんびり。先週、先々週のハードスケジュールで疲れた身体を癒しました。

おかげで、今朝は、少し身体が軽くなったようです(喜)。

今週は、明日、神奈川県行政書士会の法人法務部会で横浜行き、金曜日は全国建行協大阪総会です。総会終了後、土曜日は、有馬温泉に行って、日曜日には京都に寄ってから帰ってきます。もちろん女房殿、息子殿と同伴です。息子殿は、土曜日に世話人会があるので、あとから有馬温泉で合流ですが、、、。

久しぶりの建設業ネタです。

8月26日付の日刊建設通信新聞に「改正建設業法【管理技術者選任を明確化】」という記事がありました。この改正建設業法とは、平成18年改正の一部施行(2年以内)のことで、あまりピンと来てはいなかったのですが、よくよく考えてみると、地場の建設業者にとっては、大変な問題で、先週金曜の建設専門委員会でも議論になりました。

この改正は、11月28日の施行ですが、「従来公共工事で義務付けていた監理技術者証の携帯と監理技術者講習の受講を民間工事にも拡大するもので、改正法施行後は、戸建て住宅を除き、請負額が2500万円以上(建築一式は5000万円以上)の工事は、資格者証の交付を受け、国交相登録の講習を受講した監理技術者を現場に専任配置することが義務付けられる。」としています。

つまり、公共、民間を問わず、専用住宅以外の5000万円以上の建築工事、建築一式以外では2500万円以上の現場は一技術者は、監理技術者証を持ち、且つ資格者講習を受けた技術者しか配置技術者になれないということであり、この監理技術者証は、指定建設業の1級施工監理技術者しか取得できないので、これまでのように2級、或いは実務経験による「主任技術者」では配置技術者になれないこととなります。

既に、改正法の施行前から入札参加資格条件に「監理技術者証を携帯し、講習を受けた監理技術者を配置できる者」を加えている発注者も出始めているようです。

これまで長い不況のトンネルの中でなんとか生き延びるためにリストラをし、ぎりぎりのコストカットをしてきた地場建設業者にとって、まさに死活問題になる可能性が大きいのではないかと危惧しています。11月28日施行とは言っても、施行規則の公布は9月中旬というスケジュールですすめられており、今さらどうにもならないの現実のようですが、法改正から2年もの時間を経て、なんだかだまし討ちのようなやり方に見え、釈然としません。

まさに、大手ゼネコンが生き残りかけて公共工事全体の8割の発注量のある自治体発注の公共発注建設市場に参入していくための環境整備のように見えます。

この事態に建設業者の声がほとんど聞こえてきません。どうなっているのでしょう。不思議です。

2008.06.30

建行協関東部会セミナー

今朝は雨です。予報では曇時々晴だったのですがねぇ。

今日で6月も終わり、明日から7月。早いもので08年もあと半年です。どんどん時間が過ぎていきます。

先週金曜日の全国建行協関東部会セミナーでは、第一部で経審受審業者約18万社の公開データを10年に亘ってデータベース化して様々な切り口から分析し情報提供をしている元NECのSEだったというコンサルさんから新経審の傾向についての話を聴きました。18万社の10年分のデータベースを構築しているというのはすごいことで、そのデータを使って新経審での再計算を行って、様々な分析をしていることに驚きました。我々実務家にとっては、貴重な情報を沢山もらいました。

第二部では、建築紛争で請負業者側にたって奮闘している弁護士さんから実際の裁判事例や判例の傾向を聴き、「建築トラブル予防に役立つ行政書士の役割」と言うことで、行政書士が出来る文書作成によって紛争を未然に防ぐ「予防法務」についての話を聴きました。こちらも、施主との打合せの中で出てくる要望事項を丁寧に記録し、施工中の変更事項を確認し、きちんと施主の要望に応え、紛争予防に役立つための文書整備の必要性など行政書士として出来ることの提案をいただき、考えさせられました。

セミナー終了後は、場所を近くのレストランに変えて、二人の講師講師を交えて情報相互作用の場である懇親会となり、有意義で楽しい時間を過ごしてきました。

今週は、3日木曜日に国交省建設業課との協議・建設農地専門委員会です。今のところスケジュールはそれだけなので、自分なりの懸案である犯罪収益移転防止法による「本人確認ハンドブック」の原案づくりを進めたいと思います。

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2008.04.28

「総合評価方式」への期待

今日は、うすい日差しはあるもの曇です。

先週金曜日の当事務所主催の「経審説明会」には、約50人が集まっていただき、熱心に聴いていただきました。

改正経審に関する情報は、細かい計算内容にはあまり触れず、今回の改正の政策意図、今後の建設業の経営のために示されている方向性についての話を1時間ほどさせていただき、特に、経営状況分析については、これまでの倒産企業の状況から経営にのために決算書を作るといった時代は終わり、真に経営基盤を強化し、一年間の営業活動の通信簿としての決算書の内容を総合的に評価できるよう考え方を変えることや、経営規模等評価に関しては、社会性の部分の評価が拡大されたことから、そこでの企業努力を怠らないことなどを訴えさせていただきました。

後半では、先週月曜日に行われた「総合評価シンポジウム」で得た情報を提供させていただき、シンポジウム会場で配布されたDVDを見ていただきました。小田原市では、まだ総合評価を取り入れた入札・契約は実施されていないので、皆さんの関心はどうか心配をしましたが、本当に熱心にDVDを見ていただけました。

この「総合評価方式」は、価格のみの競争を排除して技術力を持って地域に貢献する建設企業を活かすために考えられた“切り札”だと国交省が言っているもので、今後強力に推進される制度であり、全建や建産連などの建設業者団体も「早く確実に実施して欲しい」と要望をしています。

この方式によって、「誰でも出来る公共工事」から「コアの技術を持った建設業者を活かす公共工事」へ変貌をしていくものと考えられます。努力をすれば報われる公共工事が実現していくことを願いたいものです。

説明会後、感想を何人かの人に聞きましたが、概ね好評だったようです。参加者が以前に比べて少なかったことは残念でしたが、内容的にはよかったのではないかとホッとしています。

先週は、月曜日から木曜日まで東京でのスケジュールが続き、金曜日の説明会を含めて極めてハードな一週間であったので疲れたせいか、説明会の途中から花粉症による鼻炎が復活してしまい、完全に鼻がつまり、翌日、土曜日には首、肩、背中、腰、大腿部のほぼ全身の筋肉がこわばってしまい、さらに、胃や腸の調子も悪くなってしまいました。今日もテンションの低い状態が続いています。

と言うことで、連休の狭間の今日も連休にして疲労回復に努めています。

つくづく健康であることの大事さを感じている連休です。

2008.04.22

総合評価シンポジウム

今日も晴れています。昨日は、スーツで汗ばむ陽気でしたが、今日も暖かくなりそうです。

昨日の公共工事総合評価のシンポジウムは、今後の建設業のあり方を考える上で貴重な一歩が示されたような気がします。とはいえ、総合評価という考え方はいきなり出てきた新しいものではなく、以前から価格のみの競争ではダメだという発想から指名競争の中でそれなりに考えられてきたわけで、一般競争が拡大する中で公共工事の品質を確保し、建設業の健全な発展を再構築するための手法として見直されている。と言うことなのでしょうが、制度としてはまだまだこれからという状況のようです。

基調講演の中で、国交省が予定価格の事前・事後公表を好ましくないとしてその廃止を全国に呼びかけているという話がありました。事前公表によって応札価格が制限価格に張り付き、積算能力のない業者が安易に応札をしている現状があると言うことですが、価格のみの競争に導いている事前公表は直ちにやめるべきだと私も思います。

金曜日の当事務所の経審説明会の中でもこの総合評価について触れてみたいと思います。

シンポジウム終了後は、東京駅近くの和食屋さんで、一緒に参加をした建行協の面々と一献。楽しい時間を過ごして帰ってきました。

今日は、午前中は国交省総合政策局建設業課へ4月の人事異動後の表敬訪問へ行き、午後は日行連登録委員会です。明日、明後日は日行連理事会なので、今晩から渋谷で泊まりです。

2008.04.07

改正経審説明会

今日は曇の月曜日。これから天気が崩れ夕方には本格的な雨になるという予報です。と、書いているうちに降ってきてしまいました。

桜もかなり葉っぱが目立つようになってきました。先週苦しめられた花粉症もだいぶ落ち着き、今朝は鼻が通っています。そろそろ収束してくれると嬉しいですねぇ。

今週は、水曜日に行政書士会の理事会、11日金曜日は、全国建行協盛岡フォーラムです。

当事務所では、今月25日に「改正経審説明会」の開催を予定しています。が、その週は、月曜から木曜日まで連日東京行きのスケジュールが入っているので、今週と来週で準備をしなければなりません。とはいえ、今週は今日と明日しか空いていないので、仕上げは来週ということになりますが、全面改正でないようもかなりあるので、配付資料は、わかりやすく説明するための工夫が必要です。頑張りましょう。

盛岡フォーラムでも国交省建設業課の課長さんが「改正経審」をテーマに講演をされるので、新たな情報知識を仕入れてクライアントである建設業者の皆さんに提供をしたいと思います。

今のところ20数社の申込みですが、これから申込みが増えるものと思われるので、きっちり準備を進めたいと思います。

2008.02.01

経審大改正への対応を

今日は、久しぶりのすっきりした冬晴れ。快晴です。しかし、寒い朝でした。昨日、小田原は昼過ぎから雨でしたが、箱根や丹沢では雪が降ったようで、すっかり雪化粧です。

ということで、昨日は昼、夕方ともウォーキングは出来ず、歩数は4388歩止まり、結局1月は一万歩を超えた日が15回で終わってしまいました。残念。

今日は、昨日やっと発表になった経審制度の大改正に伴う改正省令、告示、通知をきちんと読み解き、自分自身が理解した上で、クライアントである経審受審業者さんへの説明や日行連第一業務部員として建設関係業務を取り扱う行政書士に対する説明のしかたを考えなければなりません。

が、それにしても大改正というだけあって打ち出した資料が膨大で、しかも読みでがあり、これに伴って許可関係の申請様式も変更になったので、どのようにすればわかりやすく説明できるのか悩ましい限りです。

とりあえず、外観的な内容はなんとか理解できるのですが、数値を見ないと実感できないので、発表になった評点テーブルと計算式を使って現行経審の結果通知が来ている業者さんのデータを使って新経審による数値を出して、実際にどこがどう変わるのかを確認したいと思います。とはいえ、まだシミュレーションソフトがあるわけではないので、手計算でやらなければならず、若干時間がかかりそうです。

今回の改正では、規模が小さいところは小さいなりに、大きいところはそれなりの数値が出てくるということなので、現行経審を前提にするとかなり違和感のある数値が出てきそうです。問題は、新たなスケールに変わるので、そのスケールを発注者がどう使ってランク付けをし、公平性、透明性を保つのかが問われます。

そのことは、来年度新経審の結果が一定程度出てこないと何ともわかりません。いずれにしても来年度中には新たなランク(格付け)表が出来ていなければならないわけですから今年は、建設産業に関わる行政も発注サイドの行政も受注者である建設業者にとっても大変な年になりそうです。

我々建設業(特に経審制度)に関わる専門家としての行政書士も全力で対応していかなければならないと思います。

<改正経審の情報リンク>

国土交通省
建設業法施行規則等の改正の概要
http://www.mlit.go.jp/kisha/kisha08/01/010131_.html
→「関連資料一覧」に経審改正情報等

ワイズ公共データシステム(経営状況分析機関のひとつ)
2008/01/31 経審事項審査の改正内容が公示
http://www.wise-pds.jp/news/news20080131kaisei.htm

計算テーブル等もまとめられたものが掲載されています。

2007.11.15

“RIACI(リアチ)フォーラム2007 TOKYO”

今日も青空です。が、昨晩、疲れたので、一眠りをしてから風呂に入ろうなどと思ったら、そのまま朝まで寝てしまい、午前五時過ぎに目覚め、それから風呂を沸かして朝風呂になってしまったので、どっと疲れが出てしまい、結局車での通勤になってしまいましたです。^^;

昨日の建設経理研究所創立10周年記念の“RIACI(リアチ)フォーラム2007 TOKYO”は、なかなか充実した内容で、それぞれ時間が短かった割には凝縮した講演があり、面白かったです。講演のトリは、国土交通省国土交通審議官の竹歳氏の話だったのですが、久しぶりに竹歳氏の歯切れのいい話を聴くことが出来、このRIACIフォーラムには毎年行っているのですが、今年も思い切って行って良かったです。

第一部「企業価値と会計制度・会社情報」では、RIACI所長で青山学院大学の東海教授から挨拶をかねて「企業価値経営と会計」の話があり、続いてモルガンスタンレー証券のアナリストである高木敦氏から「株式市場から見た建設業界」ということで、市場が建設業について注目をしている事柄について話を聴き、次に、いま、建設業経理ではもっとも気になる“平成21年4月1日以降導入される工事進行基準”の情報を含む“工事契約に関する会計基準の動向”について公認会計士の望月正芳氏の話がありました。ここで詳細を書くわけにはいきませんが、大変勉強になりました。

第二部「経済構造改革における建設産業」では、まず、政府の公共調達に関するいくつかの委員会に参画している東京大学の小沢一雅教授から“我が国公共調達制度の課題と将来展望”ということで、入札・契約制度改革の中での総合評価方式活用に関することや新しい“循環型”の建設生産システム、さらには“品確法”に関する話があり、最後に竹歳国土交通審議官から“社会資本整備と建設業の課題”と題して、19世紀のディズレーリという英国首相の「ウソには3種類ある」という言葉を引いて、そのうちの“統計の嘘”に関する話から“日本の建設投資は海外に比べて高いという嘘”“日本の落札率は高いという批判の根拠となる数字の嘘”そして、“供給過剰が是正されていないという嘘”に対して国土交通省のもてる情報を尽くしての説明を聴き、4時45分頃終了しました。

大変重たい話が多く、疲れましたが、今後建設産業は、全く新しい方向性と意識を持って新たな産業として生まれ変わらなければならないという感想を強く持ったフォーラムでした。

今日は、会務などのスケジュールはないので、一日事務所で執務です。

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