小関ブログ

信頼の構造

今日は、すっきりとした青空が広がっています。外気温は不明(チェックを忘れた!)。でも、それほど寒い朝ではありません。
先週土曜日の桃知新春講演会のメインテーマ(たぶん)であった『信頼と安心』についての理解を深めるため、早速山岸俊男(社会心理学者)の著『信頼の構造』(東大出版会)を購入して読み始めました。
村上教授の『反古典の政治経済学要綱』もそうであったように、桃知さんの話のベースとなっているだけにかなり難解な本の一つではあります(笑)。が、下地があるので、何とか読みこなせそうです。
1回通読をしてみないことにはきちんとしたことは言えないのですが、昨夜読んだ範囲だけでも“目から鱗”の部分が結構あったので、これは徹底的に読む必要があると感じています。
普段何気なく使っている“信頼”という言葉の意味の深さに驚かされます。

『社会的存在としての人間にとって、信頼は非常に重要な意味を持っており、社会科学や人間科学のほとんどすべての分野で研究されている。信頼についての研究が行われている学問分野の名前を思いつくままあげただけでも、心理学、社会心理学、社会学、経済学、政治学、法学、文化人類学、経営学など、社会科学や人間科学のほとんどすべての分野にわたっており、これほど多くの分野で研究されているトピックはほかに思いつかないほどである。』(P11)

と、山岸氏自身が驚くほどなのです。が、『しかし、それほど多くの学者がこれほど多くの学問分野で研究を進めているにもかかわらず、残念ながら、信頼についての研究の現状は不十分な状態にあるといわざるを得ない。』というほど奥が深いものだと言えるのかもしれません。
なので、浅学非才な私の脳がこの本の内容を咀嚼するためには、かなりの時間を要しそうですが、今はとにかく1回目の読了を目指して頑張りましょう。

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