小関ブログ

「明日を支配するもの」

今日は晴れ。真っ青な空に富士山が綺麗でした。
今日の天気とは逆に、今の日本社会の壊れ方、政治的混沌、そして、自分自身のありよう、生き方を考える中での苦悩。その割に周辺の情報から危機を感じることのない日々の暮らし。それらを考えるとどこかで何かが起こっている、例えば、地下での地殻変動の予兆のような不気味さを予感させる、まさに暗雲に覆われているような悲壮な感じになります。
そんなことを想いながら、その正体を見定めるべく、何度も読み返している1999年に書かれた故ピーター・F・ドラッカー著の「明日を支配するもの」を再度読み返しています。この本は、「本書は、行動の呼びかけである。」とドラッカー氏自身が言っているように私たちが、今の状況をどう見るかを考え、提起された問題がいかなる意味を持ち、それらの問題をチャンスとするために、いかなる行動をとらなければならないかを考えさせるもので、読む度に、危機感を呼び起こしてくれます。
冒頭で、「私自身、本書を書いていて、居ても立ってもいられなかった。なぜならば、(中略)21世紀の現実は、これまで20世紀において有効であり続けてきた方法や姿勢とは、まったく逆のものを要求しているからである。」といい、今、私たちが直面している転換期における変化が、これまで正しいとされてきた前提、社会規範や通念をすべて覆さなければ理解できないものであることを強調しています。
この本が書かれて既に7年が経過していますが、書かれている内容は、現在を生きる私たちにとってきわめて重要な示唆を与えているもので、何度読んでも新鮮味を失いません。今また自分を見つめ直し、今後どう生きていくのかを考えるために、もう一度初めからきちんと読んでみたいと思います。

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