2006.10.31
今日は晴。と、いっても雲が多く富士山も隠れています。
昨日も予報ほどは涼しくなく、スーツでは汗をかいてしまいました。今日は最高気温が22度まで上がるということなので、少し歩くと汗ばむ陽気です。もう明日からは11月なのに、です。
今日は、午後から行政書士の「労働者派遣制度の実施に関する特別委員会」で日行連行きです。
私自身は、「労働者派遣制度」そのものが日本の労働環境の悪化に拍車を掛けているように思え、その制度を士業制度に無理矢理導入したことには大いに懐疑的なので、あまり積極的に取り組む気が起きないのですが、総務省令の改正施行が12月1日なので、それに向けて齟齬のないように準備しなければならず、そのことには責任を持たなければならないので、しっかり議論をして制度導入マニュアルを作りたいと思います。
ところで、明後日(2日)夜の神奈川民主党行政書士懇話会で、「強制入会制度問題」について話をしろという要請があり、20分ほど話をすることになりました。明日の昼間は、その準備をしなければなりません。この強制入会制度については話したいことは沢山あるのですが、体系的にまとまっているわけではないので、先日ここで紹介した安本教授の「強制加入団体の内部民主主義」という論文を参考にしながら行政書士制度における強制入会制度についての考えを纏めてみたいと思います。
基本的な問題は、この問題が政府の規制改革・民間開放推進会議という市場原理を最優先し、競争政策を策定する目的のところから「強制加入制度は二重の参入規制となるのではないか」ということで出ていることです。私たち法律関係専門士業は、いわゆる“ヒューマンサービス”(人の傷つきやすい部分に直接かかわるもので、対面での提供が中心となるサービス)の提供者であり、その性質から単に市場原理のみで扱うことには適していないものであるということなのだと考えています。
強制入会制度は、国民一人一人に、最適なサービスを提供するために、資格者個々の資質を高め品位を保持していくための仕組みであって、決して“ムラ社会”を形成するためのものであってはならないし、これまでもそうならないための努力をしてきたのだということを明確に主張していきたいと思っています。
2006.10.30
今日は曇です。
今日は、これから県の出先機関の窓口においてもらう行政書士会の「窓口表示板」をもって足柄上地域県政総合センター(開成町)→県央地域県政総合センター(厚木市)→湘南地域県政総合センター(平塚市)→西湘地域県政総合センター(小田原市)の4ヶ所を廻ってきます。
前回、土木事務所を廻ったときに県政総合センターとの連絡が未了だったために、今日、改めて出直しなのです。どうしても今月中に終わらせたいという会の意向もあり、私のスケジュールが今日しかなかったので、前回同行してもらった部員さんの同行はお願いせずに一人で行ってきます。
昨日、一昨日は、久しぶりの連休だったので、ゆっくりたまった疲れを癒しました。が、まだ疲れが残っている感じで、首、肩の痛みが取れずにいます。今日は無理をせずにゆっくり廻ってこようと思います。
2006.10.27
今日も曇。なかなかよい天気になりませんです。
最近、「行政書士法人にしてメリッとあるの?」という質問をよく受けるようになりました。まぁ、日行連の理事の中で法人化をしているのは私だけなので、行政書士法人に関する規則等の整備についての発言が目立つからかもしれませんが、、、
確かに、法人化するメリットは、信用力の向上、継続性の担保、規模の拡大に適しているなどが上げられますが、現実的には、領収証の印紙税が非課税ではなかったり、自然人である行政書士とは違って研修を受けることはなく、総会への参加や選挙権など会員としての権利が制限されるにもかかわらず、行政書士会の入会金や会費を個人と同等に払わなければならないなど経済的なデメリットの方が目立ってしまいます。
この様に説明をすると、「なら法人なんかやめちゃえば」とか「法人化なんかしなければよかったのに」などという話になってしまうことがしばしばです。しかし、本来的な制度内での法人化の目的は、行政書士の競争力の強化という点にあり、他士業から遅れまいと法改正を行った経緯があります。そういう意味では、行政書士会が法人化のデメリットを極力なくし、積極的に推進する必要があるのだと思っています。
現在、日行連の「行政書士法人名簿」に登載されている行政書士法人数は、9月末現在で90ということでまだまだこれからという状況ではありますが、行政書士法人設立が可能になって2年以上が経過し、具体的な問題点がかなり明らかになっているので、その解決を図っていかなければならないと考えています。
ということで、文書を作成し、正式ルートで意見を出していきたいと思います。もちろん理事会の席でも、全国の行政書士法人のために改善意見を積極的に述べているつもりなのですが、とにかく一人なので、まずは、この行政書士法人の問題を理事の皆さんにきちんと理解していただくために共通理解を拡げる努力をしていきたいと思います。
2006.10.26
今日は薄曇り。過ごしやすい陽気です。
一昨日夕方から日行連で登録部とICT委員会との会議、その夜は泊まりで登録部の皆さんと一献。昨日は、午前9時から登録部会の全体会議で、夕方5時まっでの予定だったのが、部長さんが自分の会の中間監査のため早めに終わったのですが、隣の部屋でやっていた農林建設部WGのメンバーにつかまってしまい、作業(「建設業法用語集」の作成)を手伝ってきました。その後、そのメンバーと東京会の綱紀委員会に来ていたI氏が合流し、渋谷で食事(飲み)をして午後9時過ぎに自宅に帰ってきました。さすがに疲れましたです。
ところで、一昨日泊まった年金事業団が運営するホテルでの出来事。登録部の皆さんとの飲み会の後、メンバーの方の部屋で話をしながら少しビールを酌み交わして11時半頃に自分の部屋に戻ったのですが、どういう訳か鍵がどこを探してもなく、仕方がないのでフロントまで降りたのですが、誰もいません。よっていたので、そのままロビーのソファーで少し寝ようとしたのですが眠れず、大声で人を呼んだり、出入り口は鍵が閉まっているのでロビー階であちこちをうろうろしたのですが、まったく反応なし。1時半頃やっと警備の人に見つけてもらい、地下2階の警備員室まで連れて行かれ、無事部屋に入って寝ることが出来ました。普通のホテルなら、必ず当直の人がフロントで対応してくれるのですが、いかにも役所的な対応でした。少し頭に来た次第。まぁ、悪いのは自分ですが。。。(汗)。反省。
今日と明日は、事務所で執務です。今日は午後昨年亡くなったT行政書士から引き継いだ相続手続の依頼者との面談打合せです。
2006.10.24
今日は雨の予報ははずれ。曇ですが所々に青空が覗いています。すっかり秋が深まってきましたねぇ。今朝は涼しいと言うよりちょっと寒いくらいです。風邪をひかないように注意しましょう。
先週火曜日、“電子政府、電子自治体推進フォーラム”に出掛ける朝、第二部での浅田次郎氏の講演を意識して「メトロ(地下鉄)に乗って」を購入し、電車の中で読みました。という訳かどうかは分かりませんが、浅田氏の講演を実に興味深く、楽しく聞くことが出来、氏の著作をもっと読みたいという気になりました。なので、19日の建設産業経理フォーラムの際に新橋で「蒼穹の昴」を購入し、昨日で全4巻を読了しました。
浅田氏は、友人で全国建行協の仲間である東京のI氏の実弟なので、彼の事務所開設20周年の際に初めてお会いし、その際に「ポッポや」のサイン本を頂き、その後、全国建行協の横浜総会にもお呼びしたので、何度かお会いしていたのですが、映画やTV映像の印象が強く、何冊か単行本を購入したもののあまり読む気が起きずに来てしまいました。しかし、今回「蒼穹の昴」を読んだ印象は、鮮烈で、非常に読みやすく、頭の中に次々にその場その場の情景の想像が浮かび、著者の意図が伝わってくるようで、夢中で読んでしまいました。
今日は、夕方4時30分からの登録部会(明日の午後5時まで)で日行連に行くので、以前に買ってはいたものの途中まで読んで本棚で眠っていた「日輪の遺産」を鞄に入れてきました。行きの電車の中で最初から読み始めようと思います。
ということで、今日の会議(と、言っても行政書士登録証明書のオンライン化に向けての話し合い)は、夕方4時30分から2時間ほどの予定で、今晩は泊まり。明日は午前9時から午後5時までの予定で登録部の全体会議です。なので、明日の尽語はお休みです。あしからずご了解ください。
2006.10.23
今日は、雨が降ったり止んだりの一日になるようです。よるには本降りになるという予報です。
先週はタイトな日程をこなし、土曜日は事務所ミーティング、そして仕事。昨日日曜日は、昼間やっと出来上がったオーダーメイドの名刺入れを受け取りに市内のブティックへ行き、夕方は、産廃収集運搬(積み替え保管)業をやろうとしている業者さんに同行してこの案件を担当している息子殿と一緒に地元自治会への説明会に行ってきました。
説明会(というよりは話し合い)は、役員の一部に“聞く耳を持たぬ”という態度で臨んでくる人達がいるので、結局決裂してしまい、どうにも先に進めない状況です。この案件は約1年前に受託したのですが、当初農業用水路の橋掛け工事を請け負った建設業者が勝手に工事を始めてしまい、住民からクレームが付き、その段階で“資材置き場”として説明会をやってしまい、後から産廃の積み替え保管場所として許可を取りたいと言うことになり、そこから住民との間で“ボタンの掛け違い”が生じてしまい、建設業者の手に負えなくなった段階で当事務所に依頼されたので、詳細な事業計画を立て、排水等についても十分な対策を立てて説明を繰り返したにもかかわらず、業者さんと自治会役員との信頼関係は一向に構築できないでいます。なので、昨日の話し合いの場でも「バカ野郎」「嘘つき」呼ばわりでした。ひどい話です。
依頼者である業者さんの本来の業務は、金属加工業者から出る金属くずを買い取り、種類ごとに分別をした上で、再加工の原料として別の加工業者に売り渡す商売で、産業廃棄物ではなく「有価物」の取引なので、産廃の許可を取得する必要性は低いのですが、「産廃」という言葉だけが住民側で一人歩きしてしまい、その点での理解は得られそうにはありません。そんな状態ですから、当面、産廃積み替え保管業の許可は申請できません。悩ましい限りです。
ということで、昨夜は、自宅に戻って息子とやけ酒。今朝はぐったりとお疲れモードです。
2006.10.19
今日は、晴。爽やかな天気です。
昨日の神奈川県個人情報保護推進会議は、県が主導するおきまりのイベントという感じで、筑波大学法科大学院教授の講演を聴き、県からの連絡事項の説明があり、1時間30分ほどで終わりました。
目新しい情報はありませんでしたが、講演の主題が「個人情報保護法の原点と過剰反応」というもので、法制定時には予想されていなかった様々な過剰反応が起きていることが説明され、情報の適切な管理を徹底した上での有効利用を阻んでいる実態があることを改めて認識しました。
実際に大きな事故が起こった場合にも個人情報保護を楯に安否情報を発信しないことがあったり、会員名簿を配布しない団体があったりということが起きているようです。基本は、個人の了解を得るか了解を得なくてもよい手続を経ることが必要になるわけですが、個人情報の保護と情報の有用性のバランスを考えながら運用をしていくことが肝要なのだと思うのです。
行政書士会も多くの個人情報を管理しているので、きちんとした理解の下での適正な管理・運用を心掛けたいと思っています。
今日は、午後1時30分から新橋の浜離宮建設プラザで行われる建設産業経理研究所主催の「建設産業経理(RIACI)フォーラム2006TOKYO」に参加してきます。
明日は、行政書士会主催の「フェスタ2006」の無料相談会で、午前10時から横浜駅東口そごう前広場へ行かなければなりません。
なので、たぶん尽語はお休みです。
2006.10.18
今日の小田原は曇。
昨日の「電子政府・電子自治体推進フォーラム」は、700名の会場で670名の参加という盛況でした。
第一部での基調講演、パネルディスカッションでは、各省庁や自治体がそれぞれ必要の応じたシステムを構築しており、法整備も終わってはいるものの、相変わらずの縦割りで、使う側の国民の視点に立った整備が進んでいないことや、それに起因してもっとも基本となる住基カードの普及が殆ど進んでいない状況が明らかになりました。
住基ネットの次世代ヴァージョンの開発も議論されていると言うことでしたが、まずは縦割りの状況を克服し、様々な個人情報のデータを登載し、使い勝手の良いものにすることが必要であると感じました。もちろんそのためには、様々な問題をクリアーしなければならないわけですが、その努力なしではもはや電子政府、電子自治体構想は頓挫してしまうのではないかとさえ思えます。
第2部での浅田次郎氏の講演「近代中国と日本」は、とてもよい話でした。むしろ、この講演だけを独立して聞きたかったと思うほどです。詳細は書けませんが、特に、明治以降の近代における日本と中国の歴史について学校でまともに教えてこなかったので、殆どの国民がきちんと学ぶことをしてこなかったことが最大の問題であること。長い歴史の中で、日本は多くのことを中国から学び、国作りをしてきたが、昔の人は、日本独自の文化を大切にし、取り入れるべきことと日本の風土にあわない文化を峻別して独自の文化を創ってきたのだが、明治に入って欧米の文化を取り込み、戦後日本はアメリカ文化を積極的に取り込んできたし、今は何でもかんでも外国の文化、制度を無理矢理取り入れようとしている。
日本人は、狭い国土の中で多くの人が暮らすために、話し合いで解決する“談合社会”を作ってきたのであって、すべてを市場経済にまかせ、競争をさせるというのは日本の土壌にはあわない。というのは全く同感です。
浅田氏の話は、質問時間を含めて1時間40分ほどでしたが、面白くてあっという間だったような気がしました。しかし、打1部と併せて4時間以上に及ぶ長丁場で、しかも椅子が少々堅めであったので、さすが途中からおしりが痛くなってしまい、同じ姿勢でいることが結構苦痛でした。
今日は、午後3時から神奈川県主催の“個人情報保護推進会議”に出席するため横浜情報文化センターへ行き、終了後は小田原に戻って支部役員会です。
2006.10.17
今日の小田原は、雲が多いながらも晴れています。自宅からの徒歩通勤でうっすら汗をかきました。
今日も、昼12時30分から東京のキャピトル東急ホテルで行われる日行連主催の「電子政府・電子自治体推進フォーラム」に参加するため出掛けます。
12時開場なので、10時22分小田原発のアクティーで行きます。が、この時間だと昼食を摂っている時間がありません。なぜ、こういうスケジュール設定をするのでしょう。不思議です。イベントというのは、参加する人のみになって、参加者が心地よく参加できるよう心配りをすることが大切だと思うのです。それが出来て初めて、参加者に感動を与え、内容に集中でき、その成果を享受できるのだと思っています。
まさに、「人の心の痛みや苦しみの分からぬ人からは自然に人が離れていく」のです。イベントを企画する際には、このことを肝に銘じて実施できるようにしたいものです。
今日は、第一部で、電子政府・電子自治体の実現について東京工業大学大山教授の基調講演があり、その後パネルディスカッションが予定されています。第二部では、いささか唐突な感がありますが、作家の浅田次郎氏の講演が予定されています。
バスの時間が迫ってきてしまいましたので、ここまでです。では、行ってきます。
2006.10.16
今朝の小田原は涼やかな晴天です。抜けるような青空が広がっています。
先週金曜日に書いたとおり、今日からタイトなスケジュール週に突入です。それに備えて土、日はゆっくり休みたかったのですが、木曜日に相談を受け、受託した委任・任意後見契約の原案を作成している時間がなかなか確保できそうにないので、土曜日に事務所に出てその作成に勤しみました。単純な委任・任意後見契約ではなく複雑な背景があるので、これから公証人との事前打合せをしながら調整に入ります。
今日は、午後から日行連規制改革・民間開放対策委員会です。内閣が替わり、“小泉改革”の流れも一応の節目を迎え、極端な改革路線が今後どう変わっていくのかは依然不透明ではありますが、政府の規制改革・民間開放推進会議の方針に対してきちんとした反論をしていくことが重要であると思うのです。特に、士業団体における強制入会制度の廃止問題については、他の士業団体に共闘を呼びかけ、共同して反対していく必要があります。業際問題や、業務の解放問題など、士業者間の軋轢を生んでいる問題もありますが、この問題での共闘を通じて互いの理解を深め、無用な軋轢を生まないよう互いの垣根を調整していくことで、国民の利便性を高めることによって、新たな社会の中での有用性を確保していく戦略が必要であると私個人としては考えています。今日は、そのことを提起してみようと思っています。
今日は、同時間に神奈川会の理事会も開かれ、ブッキングしてしまったのですが、私の立場では日行連の対策委員会の重要度が大きいと言うことで、理事会は欠席させていただくことにしました。理事会では、特別委員会の答申を踏まえて、事務局改革、執行部改革の協議がなされる予定になっています。こちらも重要な問題であり、協議に参加できないのは残念ではありますが、理事の皆さんの真摯で建設的な議論を期待したいと思います。