小関ブログ

“ニッポンのゆくえ”

今日は曇り、北西(富士山の方向)の空は青いのですが、空の大半は雲に覆われています。
一昨日の忘年会は、それぞれに事情がありながらも、それなりの人が参加をしていただき、我が家で楽しい時間を過ごすことができました。感謝です。
今朝の日経で「2005年展望(経済・社会編)・ニッポンのゆくえ」という広告記事があり、大学教授をはじめとする有識者が意見を述べています。その中にジャーナリスト・キャスターとして有名になった蟹瀬誠一氏の「経験や知識ではなく未来の智恵で改革」という一文があり、「大きな構造変化が起きているとき、単なる経験の集積である知識は役に立たない。必要なのは、それまでのルールに縛られない探求心と柔軟な発想である。何故なら知識が過去のものだが、智恵は未来からやってくるからだ。」という意見に同感しました。
彼流にちょっとかっこの良い決め台詞のようにも読めますが、言っていることはまさにその通りだと思うのです。もちろん、「知識」など必要がないといっているのではなく、養老氏の言うように「情報・知識は止まった過去のもの」という認識が必要なのだということで、そのような認識の下にその過去に縛られることなく、自由な発想で新たな価値を創出する「智恵」が必要なのだという理解です。
2005年という年は、おそらく何十年か先の日本では「歴史の転換点」として評価される年になるような気がしています。工業化社会が完全に終焉の時を迎え、情報化社会が現実味を帯びて台頭してくる大きな曲がり角がすぐ目前に迫っていると言うことだと考えています。
情報化社会へ向かって時代が大きく動いていくときにこの国は少子高齢化に向かっており、これから団塊の世代の大量の退職ブームがやってきます。国をはじめ多くの自治体がこの退職金の支払いによって破綻の危機を迎えることは明らかです。パラダイムカタストロフィー(枠組みの崩壊)という崖っぷちが目前に迫ってくるのが2005年という年であり、蟹瀬氏の言うように「構造的な破局の足音が聞こえてくる年」なのです。この曲がり角をうまく曲がっていくために「智恵」が必要なのです。

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