小関ブログ

神奈川の共同運営システム

小田原は今日も穏やかな晴れです。でもそれほど暖かくはありませんです^^;
昨日は、横浜駅西口の神奈川県民活動サポートセンターで行われた神奈川建設専門行政書士協会(神奈川建行協)の春の研修会に参加をし、前半の「神奈川県市町村共同運営による入札参加資格認定申請」に関する説明のあと、後半で「経審虚偽申請防止ガイドライン」の説明をさせていただきました。
研修会前半で説明があった県と32市町村の共同運営による入札参加資格認定申請については、4月2日に当事務所でも研究会を行ったので、だいたいのことは解っていたのですが、改めて共同運営協議会から提供された申請データ入力用ソフトの粗雑さに驚かされました。県と32市町村の公共発注者どうしの思惑がぶつかり合い、なかなか纏まらない中での見切り発車であったことを伺わせるもので、どう見ても、利用者の立場に立ってソフト開発がなされたとは言い難いものです。
特にひどいと思うのは、今回オンラインによるシステム構築が間に合わず、FDによる申請になったのですが、データ入力後自動的にFDにデータが格納されるシステムはなく、自分のPC内に保存されたデータファイルをコピーしてFDに貼り付けるというお粗末な操作を強要しています。しかも、データファイルが保存されるフォルダーはCドライブ内に自動的生成されるので、エクスプローラを起動してそのフォルダーを開かなければならないのです。しかも、そのデータファイルは、kanagawaというフォルダーの中に出来ているsinnseiという名前のフォルダーの中に格納されるのです。この操作、慣れている人には何でもないことなのですが、慣れていない初心者にとっては大変なリスクを強要される操作なのです。
Cドライブはコンピュータを動かすOSや基本的なアプリケーションが格納されているドライブなので、初心者が開いてはならないフォルダーがたくさんあります。もし、自分がデータを保存した先が解らなくなってしまい、勝手に様々なフォルダーやその中にある重要なファイルを開いて何らかの誤操作をしてしまった場合取り返しのつかない事態に陥る可能性があります。非常に怖いことなのです。
他にも不備な点はたくさんあるのですが、ここでは書ききれないので、割愛しますが、このまま申請内容とPC操作に精通した行政書士が関与しない申請が沢山出た場合、かなりの混乱が生じるのではないかと思われます。
国交省と「一元受付」のオンライン申請では、そのアプリケーションが出来た当初から日行連が実証実験という形で関与し、様々な問題点を指摘しながら不具合の調整をしてきたので、かなり使い勝手がよくなっています。共同運営協議会が、なぜ利用者の立場に立ってこのような実証実験を行わなかったのかは知る由もありませんが、今回の申請を通じて問題点を記録し、行政書士の側が報告書としてそれをまとめ、次回以降実証実験を行うよう働きかける必要のあることを痛感して帰ってきました。

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