小関ブログ

昨日の感想

今日の小田原は曇。
昨日の「電子政府・電子自治体推進フォーラム」は、700名の会場で670名の参加という盛況でした。
第一部での基調講演、パネルディスカッションでは、各省庁や自治体がそれぞれ必要の応じたシステムを構築しており、法整備も終わってはいるものの、相変わらずの縦割りで、使う側の国民の視点に立った整備が進んでいないことや、それに起因してもっとも基本となる住基カードの普及が殆ど進んでいない状況が明らかになりました。
住基ネットの次世代ヴァージョンの開発も議論されていると言うことでしたが、まずは縦割りの状況を克服し、様々な個人情報のデータを登載し、使い勝手の良いものにすることが必要であると感じました。もちろんそのためには、様々な問題をクリアーしなければならないわけですが、その努力なしではもはや電子政府、電子自治体構想は頓挫してしまうのではないかとさえ思えます。
第2部での浅田次郎氏の講演「近代中国と日本」は、とてもよい話でした。むしろ、この講演だけを独立して聞きたかったと思うほどです。詳細は書けませんが、特に、明治以降の近代における日本と中国の歴史について学校でまともに教えてこなかったので、殆どの国民がきちんと学ぶことをしてこなかったことが最大の問題であること。長い歴史の中で、日本は多くのことを中国から学び、国作りをしてきたが、昔の人は、日本独自の文化を大切にし、取り入れるべきことと日本の風土にあわない文化を峻別して独自の文化を創ってきたのだが、明治に入って欧米の文化を取り込み、戦後日本はアメリカ文化を積極的に取り込んできたし、今は何でもかんでも外国の文化、制度を無理矢理取り入れようとしている。
日本人は、狭い国土の中で多くの人が暮らすために、話し合いで解決する“談合社会”を作ってきたのであって、すべてを市場経済にまかせ、競争をさせるというのは日本の土壌にはあわない。というのは全く同感です。
浅田氏の話は、質問時間を含めて1時間40分ほどでしたが、面白くてあっという間だったような気がしました。しかし、打1部と併せて4時間以上に及ぶ長丁場で、しかも椅子が少々堅めであったので、さすが途中からおしりが痛くなってしまい、同じ姿勢でいることが結構苦痛でした。
今日は、午後3時から神奈川県主催の“個人情報保護推進会議”に出席するため横浜情報文化センターへ行き、終了後は小田原に戻って支部役員会です。

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