小関ブログ

虚偽申請→行政書士性悪説?

今日は曇りながら時々日が差す朝です。予報では雨が降るということだったので、これから崩れてくるのでしょう。
昨日の日行連農林建設部会で、「前回の部会終了後、国交省建設業課へ行ったが、ある課長補佐から匿名メールを見せられ『行政書士が虚偽をやっている』といわれた。」という報告を聴き、ますます、行政内部で“行政書士性悪説”が広がっていることを感じました。
国交省は、経審申請における虚偽申請の排除に躍起になっており、その中で、虚偽申請に行政書士が多く係わっているという疑念をふくらませているようです。まさにゆゆしき事態なのです。
実際、地場の公共工事依存型建設業者にとっては、市場がどんどん縮小し、価格のみの競争の中で経営状況は厳しさを増しており、ランクを維持するためにかなり無理をしなければならない状況にあり、経費を縮減し、リストラを行い縮小バランスを取るなどの企業努力は限界に来ているので、虚偽とはいえないまでもすれすれのグレーゾーンにはいる手法も取らざるを得ない実状は、実務に携わっているものであれば誰もが理解していると思います。
しかし、そのような中であっても、コンプライアンスを保持し、企業としての公正性、公平性を阻害するような行為は、厳に慎まなければ、これからの社会の中では自分で自分の首を絞めることになり、必ず破綻を招くことになります。行政書士は、そのような行為に対して歯止めとなり、適正な企業経営が行われるよう支援しなければならない立場であることを自覚しなければならないと思うのです。
ただ、しかし、この「虚偽」の概念が必ずしも明確ではないことも事実としてあるので、審査する側(行政)と申請者側の捉え方にはそれなりに違いが生じているようにも思えます。ことは「虚偽」というデリケートな問題なので、あまりここで書くわけには行きませんが、ここは、申請者側である行政書士(日行連)と審査側である行政との間できちんとした協議を行い、「経審の適正処理(虚偽防止)のためのガイドライン」的なものを作成する必要のあることを痛感しています。

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