小関ブログ

「元死刑囚」?

今日は快晴。すっきりした青空が広がっています。気持ちがいいと言いたいところですが、花粉が大量に舞っていることは紛れもなく、素直に喜べない季節です。

昨夜から今朝にかけての報道は、昨日のキム・ヒョンヒさんと拉致被害者である田口八重子さんの長男との対面のニュースでもちきりです。日本の報道では、キム・ヒョンヒさんを元死刑囚と呼ぶことが一般的になっているようですが、その呼び方に違和感を感じている人も多いように思います。昨夜のTV朝日の報道ステーションでは、「元工作員」と呼んでいました。

韓国では、未だに「大韓航空機爆破犯」という文字が名前の前についているそうなので、国民感情には相当の違いがあるのでしょう。が、いったんは死刑が確定したとはいえ、特赦によってその判決そのものの効力が消滅をしているのですからもう少し違った扱いが出来ないものなのでしょうか。

まぁ、あれだけの事件を起こしたのだから一生そのことがついて回る運命は避けられないとは思うのですが、いわば、彼女も北朝鮮の誤った政策に翻弄され、教条的な教育によって洗脳された被害者とも言えるのではないかと思われ、事件後は自分に命令を下した国家からその存在を否定され、韓国では太陽政策の下で出てきた韓国政府の謀略説によって「偽物」扱いをされていわれのない非難を浴びてきたわけで、全くの第三者である一日本人から見れば同情すべき点が多くありそうです。

彼女の発言がどれほどの影響力を持つのかは私の立場ではよく解りませんが、大韓航空機爆破事件から既に21年が経ち、日韓両国政府への様々な情報提供や今回の拉致被害者家族会との面談での態度を見ていると、「元死刑囚」や「爆破犯」という扱いではなく、ある意味協力者として普通に扱うことが望ましいのではないかなどと、寛容な心を持った一人の人間として勝手なことを考えてしまいます。

今日は、午後2時から神奈川会の臨時理事会に出席のため昼過ぎの電車で横浜行きです。

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