小関ブログ

オバマ・麻生:政治家の言葉

まだ夜明け前なので天気はよく解りませんが、寒い朝です。今日は、午前10時までに渋谷に着かなければならないので、こんな時間に尽語を書いています。

昨日は強風が吹く中徒歩通勤、市役所への徒歩往復で“眼鏡の曇らないマスク”は有効だったものの目は保護できず、花粉が大量に目に入ってしまったようで、自宅へ戻って目を洗ったのですがまだ目が痒いです。眼鏡の上からゴーグルのような保護眼鏡が欲しくなりますです。

昨夜、NHK教育TVの「視点、論点」で、「オバマ・麻生:政治家の言葉」と題して立命館大学の教授の話をやっていたので、興味深く聴いてしまいました。麻生首相が「自分の話はオバマと似ている。」と言ったことに対して、オバマ氏の大統領就任演説と麻生氏の就任直後の施政方針演説を比較分析して全く正反対で水と油のような違いがあることを指摘していましたが、なかなか説得力のある内容でした。

まず、オバマ氏はその演説の中で「私たち」(We)を多用し、聞き手の立場に立って、聞き手を巻き込む話し方なのに対して、麻生氏は「私」を多用して話し手中心の自分の決意だけを述べ、聴衆にその協力を求める話し方であり、聞き手との距離が全く違うことをグラフで表しての説明があり、なるほどよく理解できました。

もう一つの大きな違いは、省庁から提出された数値目標や政策をあげて箇条書き的に話す麻生氏の“リポートトーク”と「一つのアメリカ」といった理念や「新たな責任」と言った言葉で聞き手の信条に訴え共感を得るオバマ氏の“ラポートトーク”で、その違いは一目瞭然であり、それがオバマ氏の大統領就任演説が国境を越えて世界中の多くの人に感動を与えた理由であるとことを明快に説明していました。

これほどの明らかな違いを麻生氏が自覚しているかどうかは定かではありませんが、政治家としての言葉の重さの違いを理解して欲しいものだと思いました。

今日は、ヒラリー・クリントン国務長官が就任後初めての訪問国として日本やってきます。今のヘロヘロ状態の麻生政権がオバマ政権との信頼関係を作れるかどうかは大いに疑問ではありますが、まさに政治家の言葉は“信頼の元”であり、麻生首相には、国益に叶った責任ある言動をしてもらいたいものだと強く思います。

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