小関ブログ

災害報道に思うこと

今日は曇。夜には雨になる予報ですが、いつ雨が落ちてきても不思議ではない曇天です。今日は自転車通勤なので夕方まではもってもらいたいものです。

このところの天気予報は不安定なのであまり信用できませんが、来週も梅雨らしい天気が続くようです。我が家は予想どおり孫娘のおむつ乾し場に苦労しています。

九州地方では、これまでの大雨であちこちで被害が出ているようですが、災害報道で気になるのが、大雨などで警報が出たときに備えて待機を強いられ、災害が発生するといち早く現場に駆けつけ、災害の拡大を防止する努力をしているのが地元建設業者であることがほとんど無視され、単に「作業員」と言っていることです。

公共工事の入札に関しては必ず建設業者を悪者にしてバッシングするマスコミが、災害報道の中では建設業者の真摯な活動を無視するという姿勢はどう考えてもおかしいと思うのです。

一般の人たちも災害の現場映像を見てそこで作業をしているのは「自衛隊だ」とか「役所に雇われた作業員」くらいにしか思っていないように思われ、地場建設業者の皆さんと共に仕事をしてきた行政書士として、本当に地場建設業者の悲哀を我がことのように感じています。

政府の政策が変わり、“公共工事という産業”は衰退の一途をたどっていますが、災害防止、復旧を通じて地場建設業者が地元住民にとってどれだけ貢献をしてきたかをきちんと評価し、地域の社会資本整備、災害防止にとって必要な建設業者が生き抜いていける道を真剣に考えなければならないと思うのです。

政策が市場至上主義に変わったとはいえ、狭い国土に多くの山岳地帯を抱え、少ない平野に人口が密集している日本にとって、建設業の果たす役割は重要であると思うのです。確かに道路や箱物といった公共物の入札制度に公正な競争環境を導入していくことは必要なことですが、社会ストックの維持管理、保守、災害復旧などは市場競争だけでは解決できない要素を多く含むものであり、単に「談合は悪」と言うことだけではすまされない問題があるように思えます。

これから出てくるであろう各政党のマニフェストにおいても、新古典資本主義に基づく市場至上主義の誤りを正して、この公共工事という産業のあり方も含めてこれからの日本社会をどうしていくのかという命題にきちんと答えて欲しいと強く思います。

最近の記事

  1. てんめい尽語
  2. てんめい尽語
  3. てんめい尽語
  4. てんめい尽語
  5. てんめい尽語
PAGE TOP