今日は日差しはあるものの曇です。でもまた暑い一日になりそうです。
最近、「負の所得税」という言葉を目にすることが多くなって来ました。あまり聞き慣れない言葉なので、私も理解できずにいましたが、民主党がマニフェストで示した「農業への所得保障」に関する説明や政府の経済白書の中でも「負の所得税構想」なるものが提案されているとなると、嫌でも気になります。
そこで、ネットを検索してみると・・・「負の所得税は、福祉先進国の福祉病を回避するために、フリードマンやトービンという人が提案したものだそうです。福祉病とは、豊かな社会保障給付が人々の勤労意欲阻害させ、経済成長を遅らせるという現象をいうようです。
サイトでの説明を引用すると
負の所得税は、各種福祉制度を統合した公的扶助(生活保護)と所得税を統合化したものである。図の横軸には、課税前所得yをとり、縦軸には、課税後所得ydをとるとする。45度線は、横軸のyを縦軸で表したものである。負の所得税の税体系は、貧困線ともいわれるM線により示されている。yd’は、y=0のときの最低保障所得である。y=0のときは,このyd’が支給される。A点は、税金を払うか負の所得税として扶助を受けるかの分岐点である。y1より所得が多ければ、45度線とM線の差だけ所得税を払わなければならない。もし、y1より所得が小さければ、M線と45度線の差だけ負の所得税を受け取ることになる(図の斜線部分)。したがって、課税前所得yと課税最低限所得y1との差の一定割合αを保証するのが、負の所得税である。
負の所得税の長所は、yの増加が必ずydの増加につながり、勤労意欲が阻害されないということである。また、所得水準に応じ、負の所得税が自動的に給付されることになっており、行政的な裁量が働く余地がない。
まだ十分には理解できないので、説明は省きますが、考え方としては配分の方法の一つの考え方のように見えますが、それが何の思惑も入る余地なく自動的に行われるというのは面白いと思います。もう少し勉強をしてみたいと思います。