2004.03.31
昨日の雨は上がり、今朝は晴れています。目の前の小田原土木事務所の桜はまだ5分咲きくらいで、裏手の遊歩道の桜は種類が違うのか、まだつぼみもありません。
昨日の農水省農村振興局農村政策課との協議で、農地転用の代理申請の際に必要だとされていた「確認書」の趣旨を入れた「委任状」だけで申請できるように話し合いを進め、委任状の文例をつくってきました。今後正式に“事務連絡”として全国に発信されると思います。
それにしても、3月はかなりハードな日程をこなしてきたので、かなり疲労が蓄積されたようで、さすがに昨日東京からの帰りはぐったりでした。なので昨夜は食事をしてからTVも付けずにぐっすり眠ってしまい、おかげで、今朝は6時に目覚めたのですが、やたらと体が重く感じ、今日は朝から疲労感が体中に充満しています^^;
4月は、まだそれほどの日程は入っていないので、多少ゆっくり出来るのかもしれないなどと甘い期待をしていますが、根が貧乏性なので、自分で何かしらの仕事をつくって忙しがっているのでしょうね(苦笑)。
ところで、前に書いたように小田原の公証人さんがとてもつきあいづらくなってしまったので、最近は平塚の公証役場に行くようになったのですが、平塚の公証役場は公証人が二人で、二人ともとても気さくな方々で、替えてよかったです。小田原の公証人役場がこんな状況でなければ平塚へ行く機会もなかったので、けがの功名というか。。。なのです。
どういう訳か、平塚に替えた途端公正証書作成に絡む業務が増えて、明日も事業用借権の契約があるのですが、今朝、公証人さんから公正証書の文案がFAXされてきました。小田原では考えられないことだったので、ちょっと感激です。コミュニケーションがとれるというのはすばらしいことです。
2004.03.30
今日は曇り。“春に3日の晴れなし”とはよく言ったものです。まあ、土、日、月と3日の晴れは続いたわけですが、今日は午後から雨になるようです。
昨日のシンポジウムは、100名前後の参加者があり、かなり有意義なものになったのではないかと思います(自画自賛ではありません)。
私の基調講演は、行政書士の意識改革を促すことに力点を置いたつもりで、パネルディスカッションでも私の基調講演に基づいてそのような方向性の流れが出来ていたと思うのですが、それがどこまで伝わったのかは定かではありません。しかし、参加された皆さんは、かなり熱心に聞いておられたので、それなりの効果はあったのではないかと思っています。
シンポジウム終了後、パネラー、研修部スタッフの皆さんと例によって高田屋さんで一献酌み交わして帰ってきました。
その時の話しの中で、「小関には敵が多い」という話しがありました。これは前からよく言われる話しなのですが、私自身は、決して「敵が多い」などととは思っていないのですが、そういう風に見られるらしいのです。実際、面と向かって喧嘩をしたり、感情的になったりしたことはもうこの十数年全くないので、「敵」という意識はないのです。かといって、いつも「性善説」に立っているわけではないので、好き・嫌いは当然あります。人間ですから。
私にとって“敵”と言えるのは、私を明確に裏切った人たちかもしれません。仕事の面やその生き様においてですが、意見が違うことでそんな風に思ったことはありません。
確かに、私の生き様は不器用なので、いろいろ人に誤解を与えることが多いのかもしれません。反省しましょう。でも、自分で言うのもなんなのですが、“馬鹿”がつくほど純粋にまじめで、利他的に会と制度のこと、そして自分の事務所のクライアントさんのことをいつも考えていることだけは間違いありません。そう思っています。
今日は、午後から日行連農林建設WG委員として部長さんと共に農水省との協議に参加するため霞ヶ関行きです。
2004.03.29
土曜日から天気が回復し、今日も春の青空です。
土曜日の神奈川予防法務研究会の設立総会は、無事に終わり、記念講演も45名ほどの参加があり、それなりの形が出来たのでホッとしました。これから具体的な活動を展開していく基盤は出来たのではないかと思っています。
この研究会は、単に勉強(研修)をすることが目的ではなく、実際に予防法務という分野で行政書士としてのビジネスモデルをつくるための極めて実践的な活動をすることが目的なので、会員事務所における経営実績に直接反映する成果を生み出さなければならないのです。
それゆえに研修の内容も極めてシビアな内容でいかなければなりません。会員の方々はちょっと大変な一年になるかもしれないのですが、頑張って欲しいと思います。
今日は、神奈川県行政書士会研修部主催の「行政書士の未来像」というテーマでのシンポジウムです。私が1時間ほど基調講演をやってから6人のパネラーによるパネルディスカッションという予定なのですが、出来るだけ「現実を直視して、意識改革をすることによって夢と希望のあるビジョンを創り出すことが必要である」ことを理解して頂けるような話しをしたいと考えています。頑張ってみましょう。
2004.03.26
今日も雨です。このところの天候不順で体調が整わず気が滅入ってきますですねぇ^^;。
懸案の「行政書士の代理権と専門家責任」の論文を昨日午後から書き始めました。昨日だけでA4で5ページになってしまい、まだ半分も内容的には書いていないので、結構のボリュームになってしまいそうです。
代理権獲得の意義から入り、行政書士法第1条の3第1号代理権の検討→1号代理権と専門家責任→2号代理権の検討→2号代理権と専門家責任+弁護士法72条との関係の検討→今後の方向性という流れで書いていこうと考えているのですが、元々、行政書士の代理権や専門家責任について書かれた文献や判例がほとんどないため、司法書士や弁護士の業務と責任について書かれた本を読みあさり、そこから使える解釈や考え方を引用しながら論理を組み立てていかなければなrないので、かなり疲れる作業をしなければならないのです。
今回、この論文を書くことを思い立ったのは、日行連農林建設WG委員として中央官庁との協議を通じて、行政書士の代理権に関する日行連としての統一見解(解釈)がどうしても必要だと感じ、そのために必要な問題提起をしなければならないと考えたからなのですが、学歴もなく浅薄非才な私がどこまで出来るのかは自信がありません。
が、しかし、法改正から1年10ヶ月が経過しているにもかかわらず、未だに統一見解がない状態はどうしても打破していかなければならないと思うのです。稚拙な分散した議論ではなく、論理的な裏付けをもった客観的で緻密な議論が必要なのだという思いで、今日も頑張ろうと思います。
今日は、埼玉の小栗さんが横浜へ来て神奈川建行協の研修会が開かれます。昨日もお誘いを受けたのですが、明日は神奈川予防法務研究会の設立総会ですし、今日も論文に集中したいので息子殿に懇親会のみ(息子殿も昼間は予定が入っているため)の代理出席を頼みました。お許しをm(_ _)m。。。
2004.03.25
今朝は昨日からの雨はやみましたが曇りです。まだ細かい雨が降ってきそうです。
今週は、事務所にいられる時間が比較的多いので、じっくり落ち着いて論文に取り組もうなどと思ったのですが、そういうときに限って、風邪をひいて体調が悪くなり、頭がぼーっとして思考がまとまらず、本を読もうとしてもその気にならない状態で、その上、来客・相談が立て続けに入ってくるので、そちらの対応は手を抜くわけにはいかないので、ますます論文には手が回らない状態が続いてしまいました。
今日は、何とか体調も回復し、時間がとれそうなので、何とかしてみようと思っています。でも、まずは明日発行のOzeki-Letterをまとめてしまわなければなりません。頑張りましょう^^;
今月ももう月末が近づいてしまい、なんと、明後日は神奈川予防法研究会の設立総会なのです。記念講演会は、何とか目標の40名を超え、ホッとしていますが、まだまだ“予防法務”という考え方にピンとくる人が少ないらしく、思ったほど関心が高まらないので、少し寂しい思いもしますが、何事も地道が一番であるという信念を曲げずに真摯に取り組むことによって関心が広がって行くのだと思っています。
予防法務研究会は、インターネットを通じての活動が主になります。それ故に、入会の勧誘も、メルマガやサイト情報によってしか行っていません。それには理由があるのです。
私達は、この予防法務の分野は、これからの社会システムの中での“ヒューマンサービス”の一分野として必ず発展していくと確信をしています。インターネットは、その中で、市場を獲得してしていくための必須アイテムなのです。もちろん我々が提供するサービスは原則としてF2Fでなければなりません。しかし、世の中の経済取引はどんどんと電子商取引という形でのデジタル化がされていきます。つまり、予防法務的問題解決の手法としてインターネットを活用することは避けて通れないのです。
我々のクライアントとなって頂ける一般市民や中小企業がデジタルデバイドによる被害を受けないようにすることも予防法務を扱う専門家の責務なのです。まさに、“代書人”が出来た時代に文盲といわれる人々の不利益をカバーしたようにです。その時に、予防法務を扱う行政書士の側がデジタルデバイドに陥っていたのでは、どうにもならないのです。
「ネットでしか呼びかけていない」という批判もあるようなのですが、研究会規約でも会員資格として「インターネット接続環境」をあげているので、是非ご理解をいただきたいと思うのです。
2004.03.24
今は日が差していますが、今日は午後から雨になるようです。
今朝は、5時過ぎに目が覚めてしまい、頭の中で代理権に関する論文書きの構想を思考していました。なので、朝から頭が冴えていますです^^;。
今朝の朝日新聞の社説に「地方の衰退」を何とかしろという論調がありました。大都市圏の地価の下落は下げ止まり復調の兆しは見えるものの大都市圏を離れた地方は、まだ下げ止まらないようです。日本経済全体も、グローバリ経済に直結している大都市圏だけが復調し、地方経済は依然衰退し続けているのが現状です。
小泉内閣の「三位一体」の地方分権の推進というスローガンは、今や完全にかけ声だけになってしまったようで、東京への一極集中はさらに強まっているように見えます。
まさにこれが“短絡的マーケットソリューション信奉”政策の方向性のようです。このままでは、地方経済やそれを支えてきた全国の中小企業は行き場を失ってしまうのではないかという危惧を強く持ちます。
アメリカでは、イラク戦争の是非を巡って、ブッシュ政権中枢のネオコンの責任が問われようとしています。しかし、日本では、閣僚、政治家、官僚を含め自らの政策の失敗の責任は誰も追及されることなく、なんの反省もないままに国民に痛みだけを押しつける政策がまかり通っています。
このままでは、地方経済は多くの地域で破綻をしてしまうおそれがあります。地方経済の活性化を図るためには、地方に財源を移譲するとともに、地域コミュニティの自律的な活動を育てるための意識改革が必要なのだと思うのです。もう日本における“お上”意識は、時代にあった改革を進めるためには障害以外の何者でもないと思うのです。
インターネット・ブロードバンド時代は、国民一人一人が自分の頭で考え、自律的に情報を発信し、情報を咀嚼して利用することが求められます。つまり、ピラミッド型の階層社会におけるような情報の独り占めによる上意下達的な方法で権力の維持は出来ないのです。また、そのような権力に頼った社会も維持できないのだと言うことを私達国民一人一人が自覚をしなければならないと思うのです。
2004.03.23
今日は、午前中体調不良のため休んで爆睡してしまいました。
昨日風邪気味の体調不良を押して支部長会、27日の準備会合に出席し、それだけで帰ってくれば良かったものを、準備会合に参加した皆さんと一行酌み交わしてきてしまったので、さすがに今朝は起きることが出来ず、家人に怒られながらわがままを言って眠ってしまいました。
おかげで、昼に事務所に出てきたのですが、かなり体調は改善され、これを書いているという次第。
昨日の尽語に書いた論文を準備中ということに反応して埼玉の小栗さんがコメントを書いてくれていますが、まさにその通りで、これだけ重要な問題であるにもかかわらず、改正行政書士法の施行から1年9ヶ月も経っているのに未だに日行連としての統一的な見解はなく、代理権を巡って様々な解釈が錯綜しているのが現実なのです。私が、『行政書士の代理権と専門家責任』というテーマで論文を書こうと思い立ったのは、たまたま、日行連農林建設WGの活動の中で、代理権を巡る中央官庁との協議を行ってきた経験から、その重要性を認識したからに他なりません。
しかし、この代理権問題は、これまで研究されたことがあまりなく、わずかに司法書士の登記申請代理権を巡る議論や判例、学説があるだけで、一般的な行政手続における代理に関するものは本当にわずかな情報しかないというのが現実であり、これまで、一番参考になってきた『『専門家責任の理論と実際』という新日本法規出版発刊の本(山川一陽、根田正樹共著)も、行政書士法改正後の改訂はなされていないのです。
なので、この論文はかなり大変な作業になりそうです。しかしだからこそ、理論的な体系づけを行う必要があるのだと確信をしています。多少時間はかかるかもしれませんが、頑張ってみようと思います。
2004.03.22
今日は月曜日、このところの天候不順に体がついていけず、土曜日から風邪気味となり、昨日も一日寝てしまいましたが、いまいち体調が戻ってきません。
今日も朝からしとしとと雨が降っています。気温もかなり下がって真冬並みに戻ってしまったようです。
そんな天候と体調の中、今日も午後から行政書士会支部長会と予防法務研究会の設立準備のため横浜行きです。夜には雪になるという予報なので、日和たい気分ですが、頑張りましょう^^;。
韓国の大統領弾劾決議に台湾の総統選挙、世界に広がるテロの驚異など、このところのワールドワイドなニュースはめまぐるしいものがあります。昨日は、世界の各地で反戦デモがあったようです。が、日本国内はいたって平穏で、気の抜けたような日々が続いているように思えます。
一昨日の夜、テレビのニュース速報で、ドリフターズの(と言うよりは“俳優の”といった方がよいのかも)いかりや長介氏が亡くなったというテロップが流れ、ビックリしました。また一人時代を背負ってきた人が亡くなりました。寂しいという思いとまた一つの時代が終わったなぁ。という感慨がこみ上げてきます。
氏の渋い刑事役の演技が大好きだっただけに残念です。ご冥福を祈りたいと思います。
今週は、今日を除いて火曜日から金曜日までは事務所にいられるので、“行政書士の代理権と専門家責任”についての論文を書いてみようと目論んでいます。いきなり書いて、稚拙な文章になってもいけないので、とりあえず、参考文献を読みあさろうと思っているのですが、非常に重たいテーマなのでどこまで書けるのかはわかりません。しかし、思い立った以上頑張ってみようと思います。
2004.03.19
昨日の雨はやんだものの今日はどんよりとした曇りで、いきなり真冬に引き戻されたような気温です。
お〜さぶ!
昨日は、かなり気圧が下がったようで、私の体はミシミシと音を立てているような辛さでした。予報では、今日は晴れると言うことだったのですが、今のところそういう気配はありませんです。
今朝、メールチェックをしたら建行協MLに官公需法に関する日経新聞の記事を紹介しているものがあったので、そこにあったURLにアクセスしてみると
経済産業省は政府調達や公共工事など「官公需」の発注の仕組みを見直すかどうかの検討に入った。政府が毎年閣議決定している中小企業への発注金額目標をなくすべきだと大企業が求めているためだ。中小企業は「我々も激しい競争をしている」と見直しに抵抗。経産省は来年度中に結論をまとめたい考えだが、調整は難航必至だ 経産省が検討に着手した直接のきっかけは、政府の総合規制改革会議が昨年12月にまとめた第三次答申。政府調達の公正性や経済合理性などの観点から「数値設定のあり方の見直しを検討すべきだ」との報告をまとめたためだ。 (07:01) 。
という記事でした。いよいよ官公需法に危機が迫ってきたようです。
この官公需法による中小企業発注枠は、大手ゼネコンにとってはこれほどじゃまなものはないでしょうし、地場の建設業者にとっては“生命線”とも言える絶対に死守しなければならないものなのだと思うのです。これからの攻防はかなり厳しいものになることが予測されます。
問題なのは、今の政府の経済政策を担っている人々が、新古典資本主義に基づくマーケット・ソリューション信奉者で固められているので、官公需法を取り巻く環境は極めて厳しいと言わざるを得ないことです。
公共工事に市場原理を持ち込み、その競争性を高めるのであれば、公平で公正な競争環境の整備は不可欠です。もし官公需法をはずしたり、その枠を縮小することによって“弱肉強食”“優勝劣敗”の世界がくり拡げられるとしたら、地方の公共工事市場は、その資本力に勝る大手、準大手ゼネコンの草刈り場になってしまうと考えられるのです。
もし、官公需法の見直しを検討するのであれば、政府の言う“三位一体の地方分権”をスローガンではなく、具体的な財源移譲を大胆に行い地方経済の活性化を図る必要があると思うのです。今のままで、国の縛りが大きい補助金による公共工事市場では、地場建設業者の生き残る道が閉ざされてしまうことになるのではないかという危惧を持たざるを得ません。
2004.03.18
今日は昨夜からから降り始めた雨が降り続いています。今、真っ黒な雲が上空を通過中で、風もかなり吹いています。
昨日の農林建設部・WG合同会議で、2つほど宿題をもらってしまいました。本当に「物言えば、仕事が増える**」ですねぇ^^;。
一つは、建設業関係手続における「添付書類たる財務諸表」という意味を解説し、「作成者の押印は必要ない」のではないかという質問に答えるもので、もう一つは、「法定外公共物の譲与」と「用途廃止・払い下げ」の手続を混同している質問に答えるという仕事なのです。
昨日の会議では、「代理権」の問題についても議論がありました。あくまで一般論としてですが、行政書士会の議論の多くがそうなのですが、行政書士の側にきちんとした理解がないままに思惑や思い込みで議論をする傾向が強くあるので、基本的な知識や理念的なものを共有するという風土が育たないのだと思うのです。
“正解の思い込み”というのは、かなり強く自己主張される人により強く見られる傾向があるのですが、例えば、代理権の議論の中で行政手続においても“包括代理を目指すのだ”という主張される人に、包括代理の意味や“申請手続代理”、申請代理”との違いについて尋ねても、“包括代理とは民法代理のことだ”などという答えしか返ってこないのが現実で、議論のしようがないのです。
この代理権の問題は、行政書士の専門家責任に直結する問題であり、業務のプロセスを分解してそれぞれの段階での業務責任のあり方を法的に評価した上で、行政書士の業務遂行上もっとも適切な代理権の範囲は何かを考えなければなりません。ひとりよがりな主張をしても社会的な共感や認知はうけられないばかりでなく、申請手続の現場を混乱させるだけになってしまいます。また、安易な議論は、行政書士一人一人の業務リスクを増大させる結果を招来させてしまう可能性があります。
ということで、昨日の会議の終了後少し時間をいただき、千葉会会長、鹿児島会会長、三重会前会長、佐賀会副会長でもある農林県粒会の皆さんに行政書士の法定代理権に関する小関の意見を述べさせて頂いてきました。