小関ブログ

経審実務担当者意見交換会

今日も穏やかに晴れています。今朝の朝焼けはきれいでした。
昨日の「経審実務担当者意見交換会」では、自己資本や兼業売上高と技術職員数などの議論が交わされました。
「経審」は、これまでの経営事項審査から経営状況分析と経営規模評価の総称ということになったわけですが、内容的にはそれほど変わったわけではなく、制度そのものの位置づけは、相変わらず業行政と発注行政の狭間にあるという状況から派生する問題を多く内包しているといえると思います。
この意見交換会では、経審の虚偽申請防止のための方策を議論しているわけですが、一人経審制度の審査体制を強化し、厳しくすることは、発注者や公共工事全体の公平性、透明性を高めることには必ずしもつながらないような気がしています。
地域経済の基幹産業としての“公共工事という産業”は、政府の政策転換によって縮小を余儀なくされ、地場建設業者は、「価格のみの競争」にさらされ、適正な利益を確保することが極めて困難な状況にあります。そのような中で、経営政策的にランク維持を図るために必死の努力をしているときに明らかな虚偽(明らかな故意をもって意図的に改竄や嘘の書類を作る)は別として、多少疑義を生じた(グレーゾーン)に手を突っ込んで、精査し、摘発することには疑問を感じます。
何もグレーゾーンを正当化しようなどとは思わないのですが、公共工事のあり方全体の問題を俯瞰的に見てこれからの建設業(特に地場中小建設業)のあり方をきちんと議論する場が必要だと思うのです。

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