小関ブログ

倒産情報

今日は朝から雨です。気温もあまり上がらないようなので、スーツにネクタイです。と言っても、今朝は10時前に自宅に荷物が着く予定で、その受け取りのため待機中にこれを書いています。

昨日、当事務所のクライアントさんの倒産情報が突然舞い込み、びっくりです。しかも、最近依頼された申請のため一昨日会社の印鑑をもらい、職員が他県に申請に行っている最中の情報なので本当に驚きです。

倒産したクライアントは、不動産と建設業の兼業で、当事務所の数少ない大臣免許・許可業者の一社だったのですが、数年前から上場を目指してかなり手広く事業を展開していたので、負債総額は40億を超える大型倒産になったようです。当事務所も30万円ほど被害を蒙ることになってしまいました。

今年は年明けにも40万円ほど倒産債権の申し出をしたので、かなりの痛手ではあります。何より、私たちの仕事は許可手数料などの立替金が発生しているため、報酬が取れないだけではなく、この立替金が入らないことで二重の痛手になってしまいます。こういうことのないよう県手数料などの費用は先に預かるよう指示はしているのですが、頻繁に依頼があり、永年の付き合いで信頼関係のあるクライアントさんにはどうしても言いにくい面があります。

ガソリン、軽油をはじめ諸物価が高騰をはじめており、建設業者にとっては受注価格が抑えられる中でコストが上がらざるを得なくなっており、先行きは全く不透明で、今後今以上に倒産が増えることになるのかもしれません。当事務所も事務所経営を防衛していくために何らかの対策を講じていかなければならないと思います。

建設業は、全国的に利益率が急降下しており、東北のある県などは全県の建設業者の平均経常利益率がマイナスになっているという報告もあります。これまで地場経済を支えてきた建設業をここまで疲弊させて景気回復など望むべくもないと思うのです。まさに、この現状は政治の貧困以外の何者でもないと言わざるを得ません。

経済格差が拡大し、一部の富める者のみが繁栄する社会は決して豊かな社会とは言えないと思うのです。一億総中流とは行かないまでも、少なくとも明日の生活に不安を感じない社会にしてもらいたいと強く思うのです。

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