小関ブログ

裁量からルールへ

今日は晴れ。それなりに寒い朝です。
先週土曜日、小田原は珍しく雪が降り、3、4cmの積雪がありました。積もったのは数年ぶり(もっとかもしれない)なので、久々の雪景色にうきうき気分でした。しかも、雪雲が通ったのは神奈川県西部の範囲だったので、太平洋側では小田原地方限定の雪だったようです。なんだか得をしたような気分でした(笑)。
といっても、湿った牡丹雪だったので、昨日は朝から晴れたこともあって、昼過ぎにはほとんど溶けてしまい、夕方には普段の風景に戻ってしまいました。一瞬の空からのプレゼントだったようです。
今日で2月も終わり、明日からは3月です。あっという間に月日が流れていくようです。2005年度がもうすぐです。うかうかしてはいられませんですねぇ。
今日の日経朝刊に「金融社会主義を卒業せよ」という論説主幹の一文が掲載されています。間接金融主体の金融システムから「貯蓄から投資へ」を標榜して直接金融を推進しようとしているのに、ルールが追いついていない、後追いになっていることに対して「官から民主導へ、裁量からルールへ」と訴える文章になっています。
銀行による金融寡頭制の資本主義によって工業化社会を作り上げ、その銀行を行政が護送船団方式で守ってきたという流れの中で行政の裁量権が肥大化し、強大な権力が集中する官依存型の金融システムによって培われてきた「金融社会主義」と表現される意識・体質はそう簡単には変わらないようです。
この事は、金融システムだけにとどまらず、日本社会全体に強固に構築されてきたヒエラルキー思考を拠り所とする組織運営がまだまだ強固に生きていることの現れのような気がしています。ライブドアとフジTVの経営支配に関する争いもこのヒエラルキー思考を打ち壊そうとするひとつの現れであると考えています。
社会全体のシステムが情報化社会に向かって、新たな哲学的な思考を必要としています。旧態依然とした思考から脱却して21世紀型の社会を創っていくためには、まだまだ様々な混乱を乗り越えていかなければならないようです。

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