小関ブログ

“場”

今日は朝から本格的な雨です。梅雨だからしかたがありません。予想最高気温が20℃ということだったので、長袖ワイシャツで来ましたが、蒸します。

今週は少し時間が出来たので、久しぶりに伊丹教授の「場のマネジメント」という本を読み返しています。

なんでそんな気になったのかというと、来週に迫った日行連総会を前にして、組織とはなんぞやということを考えてみたくなったからなのですが、ふと、自分の置かれている立場に“場”がないことにいらだちを覚えたからかもしれません。

伊丹教授によると、“場”とは、『人々が参加し、意識・無意識のうちに相互に観察し、コミュニケーションを行い、相互に理解し、相互に働きかけ合い、共通の体験をする、その状況の枠組み』ということなのですが、簡単にいってしまえば「組織に参加している人々の“共通理解”を創り出す枠組み」と言ってもいいのかもしれません。

そして「共通理解」とは、『組織の全体として取られるべき行動の全体像について、人々がある程度共通したイメージを持つようなること』を意味しています。この共通理解が進むことによって組織の『風通し』がよくなり、一定の方向性をもった組織運営が可能になるのだという理解です。

今の日行連、行政書士会組織に一番欠けているのがこの『共通理解』であると感じています。とはいえ、共通理解はそう簡単には生まれてきません。『共通理解を生むプロセス』には、“情報的相互作用”というものが必要で、この“情報的相互作用”は、例えば、トップリーダー(会長)が、目標を掲げ、そのための明確な意思を表示することによって、組織の中での議論が生まれ、その議論の中で参加者の相互理解が深まり、イメージが生まれ、様々な角度から意見が出されるの中で、情報的収斂に基づく意思決定が行われることによって何らかの秩序が生まれる作用をいい、この作用を通じて組織された人々の共通認識・整合の度合いが高まり、“共通理解”となるということです。

現状で考えると、今の日行連組織に共通理解を求めることはかなり困難なことかもしれません。しかし、この共通理解を生み出す“場”を創る努力をしていかなければ、クオリティーの高い情報を発信することは出来ないこととなり、未来への展望が開けません。私は、そのために微力を尽くしたいと思っています。

明日は、第1回目の議事運営委員会です。午前11時からなので、自宅から直行です。朝の時間に尽語を書くことが出来ないかもしれません。その場合は、悪しからずご容赦下さるようお願いします。

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