小関ブログ

北朝鮮のミサイル問題から見えたもの

今日は春らしい青空が広がる快晴暖かい朝です。

土木事務所の桜はようやく満開に近く花が開きました。まだ枝の先の方にふくらんだつぼみがいくつかありますが今日中には満開になりそうです。

土曜日に気を持たせながら昨日午前11時30分頃に発射された北朝鮮のミサイル(衛星?)は、どうやら失敗に終わり太平洋に沈んだようです。

北朝鮮は「衛星は軌道に乗り大成功だった。」と強弁していますが、2段目の落下地点が予定水域の半分ほどの距離であったことを見ても軌道に乗ったとは思えず、米軍の発表しているように「先端部分も含めて2段目着水地点に落下した。」と見るのが順当のような気がします。

それにしても不思議なのは、万全だと思われていたミサイル追尾システムが、着水地点すら明確に出来ず、まだ空中を飛んでいる時点で追尾を終了していることです。しかも、ミサイルなのか衛星なのかは今後長い時間をかけて分析しなければ解らないというのですから背筋が寒くなります。

日本政府の誤探知情報もそうですが、米軍の探知能力も含めて全くお寒い状態であることが初めて明らかになったという意味では今回の北朝鮮の挑発行動は情報戦での様々な不備を認識させるきっかけを作ったとも言えるのかもしれません。

つまり、万が一にも日本に向けてミサイルが発射された場合にはそれを迎撃する能力は極めて脆弱だという認識を持たざるを得ないということであり、日本の防衛は無防備に近い状態だということを改めて考えさせられました。

もちろん、北朝鮮の今回の挑発行為は日本にとって重大な問題であり看過できないことは明らかなのですが、これだけ何をするのか解らない不気味な国がとなりに存在しているにもかかわらずすべての初期情報を米軍に頼らざるを得ないというのは主権国家としてはあまりに頼りない話しのような気がします。

こういうことを書くと改憲論者のように思われる向きもあるのかもしれませんが、私自身は、護憲派のつもりですし、平和を愛する国民の一人だと自覚しています。が、しかし、今回の問題で憲法以前に日本の防衛をどう考えるのかをもう一度真摯に問う必要はあるのかもしれません。

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