2004.05.31
今週は、雨のスタートです。予報では今週中に梅雨入りするということなので、うっとうしい日々が続きそうです。
昨夜、これまで負け続けていた日本男子バレーが、韓国にストレート勝ちし、やっと溜飲を下げた思いです。アテネには行けないもののフランスからセットを奪い、宿敵韓国に勝てたことは次へつながる終わり方ができてよかったと思います。
ところで、このところやたらと政治ショー的な国会になってきていることに不安を感じ始め、それでも何となく流れにのらざるを得ないような不安定感が増しているように思えるのです。
考えてみると、昨年以前の3年間ほどで、来年度以降の社会の骨組みともいえる地方分権一括整備法や行政手続オンライン化三法などの一括法が施行され、今年はそれらに基づくシステムの整備や様々な制度の変更が行政の内部で着々と進められているのだということに改めて思い当たりました。
先週の衆議院法務委員会での商法の一部改正の議論では、企業合併などの重要な公告にインターネット公告を許容し、その公告が適正なのも出あるかどうか、継続して出されているかを監視する民間機関を創設するという議論がなされていました。
つまり、行政のシステムについては、法整備を終わり、具体的な実相段階に入っており、今後は、民の社会・経済における新たなシステムを構築していくための法整備を進めているということなのだと思うのです。
私たち国民が、国会議員の年金未加入・未払い問題や、小泉首相の勤務実態のないままでの厚生年金加入疑惑などの政局がらみの話題に目を奪われている間に、来年度以降に出現してくる電子政府による新たな社会システムの構築に向けた準備がどんどんと加速度的に進められているという現実があるのだということを理解しなければなりません。
このまま行くと、来年度以降、様々な社会システムが一気に変わっていくという事になりそうです。そのときに起こる混乱をどう予測しているのかは大いに疑問ではありますが、私たちの生活に少なからず影響があることは間違いのない事実なので、なるべく混乱のないようにしてもらいたいものです。
そう考えていくと、今年はまさに“嵐の前の静けさ”なのかもしれません。政府は、電子政府の出現によって一気に“世界一の電子政府”を実現すると言い続けています。この“世界一”というのがどのような水準を言っているのかは解りません。しかし、中央省庁のエリート官僚が全力を挙げて取り組んでいる以上、相当レベルのことを言っているのであり、国民にとっては、かなりつらい社会になることは必至であると思われるのです。
少し前まで、“デジタルデバイド”という言葉が一般化しましたが、情報リテラシーの有無によって生ずる経済格差が現実味を帯びてくる社会が出現してくると言うことなのだと思われます。
今、私たちがなすべき事は、電子政府の出現による新たな社会システムに関する情報をできうる限り収集・咀嚼して予測をし、自分自身がデジタルデバイドに陥らないために、また、デジタルデバイドに陥りそうな国民を支援していくためになにができるのかを考え、戦略を持って必要なことを着実に実行することだと考えています。
2004.05.28
今日も晴れています。TVでは、今日が“梅雨入り前の最後の晴れかもしれない”などといっていました。
ふと気がつくと、このところ実に平穏な日々を送っています。4月中旬くらいまでの過密スケジュールはなく、そのころから崩れかけた体調も何とか回復し、事務所の仕事も息子殿のや若いスタッフの成長と共に順調に推移しているので、私は相談者や依頼者の来訪のない限りものを書いたり、考え事をしたり、ネットで国会中継をみたりして過ごすことが多くなった今日この頃なのです。
その間にこれまで未読になっている本を読んで勉強をすればよいのだと思うのですが、これがなかなか進みません。たぶん忙しくしているときの方が脳の緊張が保たれているので、理解が進むようです。
それでも、毎週金曜日にメルマガを発行しなければならないので、それなりに勉強はしているつもりなのですが、知識と知恵の習得には至っていないのが現状なのです。そろそろ自分に“カツ”を入れなければいけませんですねぇ^^;
2004.05.27
今日も晴れて暑くなりそうです。昨日は総会終了後、懇親会と二次会で飲んでしまい、風呂に入れなかったので、体がべとついていて気持ちが悪くてたまりません。仕事の具合をみながらシャーワーでも浴びてきたい気分です。
昨日の神奈川県行政書士会の総会は、質問書の提出も少なく平穏のうちに終了しました。
出た質問の中に地域住民に対するボランティア活動の必要性を訴えるものがありました。市民社会との信頼の構築の一助として必要なのかもしれません。
友人である広島の支部長さんの話でも、そこの支部では、道路清掃のボランティア活動に参加をし、その清掃区間に県費で看板を立ててもらえるそうで、広報に役立っていると言うことでした。昨日の質問者の言われるように、団塊の世代の公務員退職者がこれから急激に増加し、行政書士会に入会してくる人も当然増加するであろうことを考えれば、その方々のお力を行政書士として地域ボランティアに貢献していただくことも有意義なことかもしれません。
もちろん、行政書士は地域に密着した専門家としてその専門性を向上させることによって市民社会との信用と信頼を構築することが必要であることは言うまでもありませんが、地域社会の中で行政書士がボランティアとして活動し、市民の皆さんにより親しみを持っていただくことも必要なのだと思うのです。
いずれにしても、当分の間会員数の増加傾向は収まらないものと思えます。増加する会員の皆さんに会がどう応えていくのかが、今後大きな課題となりそうです。
2004.05.26
今日も晴れています。このところ晴れの日が続いているので、気分がいいですねぇ。
昨日も書いたとおり、今日は神奈川県行政書士会の平成16年度定時総会なのです。なので、これから横浜行きです。
今日の総会でこれまでの1年間の会の動きが見えるかどうかはわかりませんが、ある程度の情報は得られると思うので、しっかり情報収集をしてこようと思っています。
ともあれ、久々に会える皆さんも多いので、和気藹々と親交を深めてこようと思います。
でも、総会の内容によっては、さらにジレンマを深めることになるかもしれないので、ちと、心配ではありますが。。。^^;
では、行って参ります。
2004.05.25
今日も晴れています。気温もかなり上がりそうな感じの朝です。
明日は神奈川県行政書士会の16年度定時総会なのです。つまり、昨年(も5/26)の会長選挙から1年がたとうとしているわけで、早いような、いろいろあったような複雑な心境にとらわれています。
この1年、自分を発露する“場”のない苦しさを味わってきました。自分の思いこみであろうとは思いますが。。。^^;
昨年会長に立候補したときの意思とエネルギーを持続させるために毎週金曜日メルマガを発行し、予防法務研究会を立ち上げるなどの活動を展開してきましたが、徐々にそのエネルギーが衰退している自分に内心焦りを感じている今日この頃なのです。
今の政局同様、社会の混沌がさらに進み、今後この国と社会がどうなっていくのかが見えない中で、新たな価値観とそれに基づく新たな社会規範がどこかで着実に生まれ、拡大している現実があり、その現実に会と制度を即応させていかなければならないのだという思いがあるのですが、なにもできないジレンマが焦りにつながっているような気がしています。
焦っても仕方がないことはよくわかっているのですが、、、“反省”しなければなりませんですねぇ。何しろ私が「場」を獲得できるチャンスが来るまではまだ1年もあるのですから。。。^^;
もう一度自分を奮い立たせてがんばりましょう。
2004.05.24
今日は晴れています。
昨日のバレーボール男子の対中国戦は、本当に残念でした。私の予想では、「侍加藤陽一」の登場でフルセット日本の勝利だったので、その加藤選手のでないままの惜敗で悔しい思いをしました。これで、アテネへのハードルがさらに高くなってしまいましたが、がんばってほしいと思います。
おとといの小泉首相再訪朝を巡ってかなり厳しい評価がマスコミで繰り広げられましたが、今朝の新聞各社の世論調査では、7割近い国民が「前向きの評価」をしているとの結果が報道されました。これを見る限り、日本社会はバランス感覚をもっとも重んずる社会なのかもしれないと思いました。
確かに、この再訪朝を巡っては、様々な意見があり、評価が分かれるものと思われるのですが、拉致被害にあった家族の再会が実現できたことに対する安堵の評価がそこにあるような気がしています。
外交政策的には、多くの識者がマスコミを通じて発言しているように「失敗であった」という評価もうなずけるものがあるのですが、実際には小泉首相が行ったことによって蓮池さんや千村さんの子供たちが親元に帰れたという現実は大きいようです。
とはいえ、家族会や拉致議連の人々の怒りも深刻なものがあり、今後この訪朝を巡る問題は大きくなっていくことでしょう。私たち国民は、この議論を注視して行かなければならないと思います。
2004.05.21
昨日の頭痛は、台風ともに去り、今朝の天気と共に体調も回復しています。やっぱり、気圧の低下は私の頸椎にはきついのです(悲)。
年金未納問題や明日に控えた首相の北朝鮮訪問のニュースで騒いでいる間に、昨日「国民保護法案」を含む有事関連法案が衆議院本会議を与党と民主党の賛成で通過してしまいました。この議論はほとんど話題になっていなかったという認識なのですが、今朝の新聞を見てびっくりです。
この有事関連法案も国民にとってはいろいろ問題のある法律で、重要な法案なのです。政局が混乱しているときには、得てしてその裏で重要なことが進行していると言うことなのでしょう。大変危険なことだと思います。
情報化社会における民主主義の基本は、「情報の開示と説明責任」にあるといわれています。そういう意味では、韓国のような「立法予告」の制度が必要であると思うのです。韓国では、国民の生活に重大な影響を及ぼす法律を作るときには、あらかじめその法律案を国民に開示し、1年から2年の時間かけて国民的な議論・検討を行った上で立法手続を行うことになっています。
我が国では、国会の審議を通じてしか国民への情報提供はなく、国民が直接意見を述べる場は確立されていません。中央省庁がインターネット上でパブリックコメントを求めることはありますが、これもあくまで行政が参考的に国民から意見を聴取するためのもので、制度的な保証がなされているわけではありませんし、よっぽど注意をしてみていないと見過ごしてしまうほど短期間しか受付られない状況です。
今回の国会議員の年金未納問題をみても、必ずしも国会議員が国民の意見や感情を理解し、それを代表しているとは限らないことがはっきりしたわけで、また、国会議員の議論だけで十分な検討がなされているとは多くの国民は思っていないと思うのです。
憲法問題を含めて、この国の民主主義のあり方について国民的な議論が必要な時代になっていると思うのですが、いかがなものでしょう。
2004.05.20
本日、きつい頭痛に見舞われ、思考停止状態ですので、ご勘弁です。
2004.05.19
今日は、曇りで夕方から雨になるようです。台風がきているので不安定な状態が続きそうです。
昨日付の建設通信新聞16面(裏一面)の中段に中央公共工事契約運用連絡協議会(各負傷、特殊法人など国関係の発注機関で構成する入札契約制度の運用協議機関:中央公契連)の幹事会において入札参加資格申請書統一様式の改正案を了承したという記事がありました。
記事によると、改正案は「①3月1日の改正建設業法の施行に伴い、建設工事の申請時の添付書類(選択様式)となる経営事項審査結果通知書の写しを総合評定値通知書などの写しに変更②工事、コンサル業務共通で、行政書士などが代理申請した場合の申請代理人の記入欄を設けることと、委任状の添付③コンサル業務の測量等実績調書を共通様式から選択様式扱いにする。」などのほかICカード登録番号記入欄の新設を含む6点となるようです。
この統一様式を使う発注機関は少なくなってきましたが、中央省庁、特殊法人などの国における発注機関で構成する中央公契連で決められるものなので、その影響はかなり大きなものがあります。そこで、行政書士の申請代理が取り上げられ、代理人欄を設けることになったことは、大変喜ばしいことではあります。これが自治体を含む全発注機関に波及してくれることを願いたいものです。
今後、行政手続きの様式改正において行政書士の申請代理を認め、代理人欄を設ける行政庁が増えていくことと思われます。これに対応していくためには、行政書士自身が「申請手続代理」の概念を的確に把握し、代理権行使の意義をきちんと理解していく必要があります。
もう、「今まで通り“代行”でよいのだ」などという考え方は通用しません。現行行政書士法では、“提出代行”という言葉自体がなくなり、行政書士が業務として申請行為を行う場合はすべて“申請手続代理”となるのです。
行政書士が代理人として活動する以上、これまでより専門家としての義務や責任が重くなるのは当然です。このことは、プロフェッションとしての社会的地位の向上に伴うことなのだという理解を深め、私達行政書士一人一人が、より高いレベルの知識、技量、倫理観を身につけるために日々研鑽をしていかなければならないと思います。
2004.05.18
昨日午前中には雨は止み、晴れ間が覗きましたが、その後の蒸し暑さはひどかったです。
今朝も、曇りですが、蒸し暑さは持続しています。
昨夜は、小沢一郎氏が年金未加入時期があったという理由で民主党代表を辞退するというニュースが流れ、びっくりです。わざわざ「首相と全く同じ」と前置きして政治的けじめをつけなければならないという言い方で「差し違える」という印象を演出したようですが、これも永田町一流のやり方で、国民感情とはかなりずれているのではないかという風に映りました。
私も含め、多くの国民が小沢一郎氏の強いリーダーシップによって民主党が政権を担える党に成長することを期待したのだと思います。が、その期待はもろくも裏切られ、苦し紛れに代表を押しつけられる形となった岡田氏では参議院選挙での惨敗は免れないのではないかと思われます。
その意味で、今回の小沢氏の代表辞退は、年金制度の本質的議論ではない未納バトルを長引かせ、民主党に対する国民の期待を裏切り、政治離れをさらに促進したのではないかと思われるのです。本当に残念です。
この国会議員の年金未納・未加入問題は、それぞれの個別の事情や責任の有無を斟酌することなく、互いにバトルをしあうことによってどんどん政局化し、混迷化しています。どこかで一度きちんと整理をして、何が問題で誰が責任をとらなければなならないのかを明確にするべきだと思うのです。これ以上の政局の混迷は避けるべきだと思うのです。
年金問題の本質は、その制度的な複雑さや不平等間、そして官僚による年金資金の流用やそれによって生じた多額の赤字の責任の所在の明確化などであるはずです。それらを置き去りにし、負担増と給付の減だけを国民に押しつける政府の改革案は、とても「改革案」などといえるものではないと思います。世論調査でも70%の国民が廃案を望んでいるこの法案を衆議院で通過させた上でのこの未納問題騒ぎには、いささかうんざりです。
“良識の府”であるはずの参議院での審議を注目したいと思います。